1回戦15試合が終了

第96回選抜高校野球大会は23日に行われる1回戦最後のカード、日本航空石川(石川)−常総学院(茨城)を残すのみとなった。

ここまでの成績を地区別にまとめたのが下の表だ。

第96回選抜高校野球大会1回戦成績


近畿勢は21世紀枠も含めて2勝5敗

勝ち越しているのは2勝1敗の東北、3勝2敗の関東・東京、2勝の中国、3勝1敗の九州の4地区。逆に負け越しが21世紀枠の別海も含めて2敗の北海道、1勝2敗の東海、21世紀枠の田辺(和歌山)も含めて2勝5敗の近畿となっている。

1回戦最後のカードで日本航空石川が勝てば、神宮大会枠を含む北信越が2勝1敗で勝ち越し、常総学院が勝てば関東・東京が4勝2敗で勝ち越しとなる。

目立つのが近畿勢の苦戦だ。近年は大阪桐蔭を筆頭に春夏問わず甲子園で強さを発揮していた。直近10年のセンバツで近畿勢が決勝進出した大会は以下の通り10校もある。

2014年 V:龍谷大平安(京都)準V:履正社(大阪)
2016年 V:智弁学園(奈良)
2017年 V:大阪桐蔭(大阪)準V:履正社(大阪)
2018年 V:大阪桐蔭(大阪)準V:智弁和歌山(和歌山)
2022年 V:大阪桐蔭(大阪)準V:近江(滋賀)
2023年 準V:報徳学園(兵庫)

ところが今大会は京都外大西(京都)、京都国際(京都)、耐久(和歌山)、近江(滋賀)、21世紀枠の田辺(和歌山)が相次いで初戦敗退。2回戦に進出したのは優勝候補・大阪桐蔭(大阪)と昨春準優勝の報徳学園(兵庫)のみだ。

また、21世紀枠は昨春までの3校から今春は2校に減ったが、2021年の具志川商(沖縄)が1勝したのを最後に2022、23、24年に選出された8校全て初戦敗退となった。

今大会は勢力地図が塗り替わるのか、あるいは大阪桐蔭と報徳学園が勝ち上がるのか、2回戦以降の戦いぶりに注目だ。

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