1964年東京五輪女子フルーレで日本から初出場

フェンシングは1896年の第1回アテネ五輪から男子で実施され、女子も1924年パリ五輪から採用された。日本から初めて女子の代表選手を送り出したのは1964年東京五輪。フルーレ個人に出場した竹内由江、大和田智子、保井多美子はいずれも予選敗退、小森芳枝を加えた団体も予選で敗れた。

歴代五輪の女子日本代表とその成績を振り返ってみたい。

五輪フェンシング競技女子日本代表の成績


世界選手権連覇の江村美咲はパリ五輪金メダル候補

1984年ロサンゼルス五輪では及川あずさ、岡智子、前川みゆき、宮原美江子で臨んだ女子フルーレ団体で8位入賞したが、その後も世界の厚い壁にはね返される時代が続いた。

2007年の世界選手権フルーレ団体で銅メダルに輝いた菅原智恵子は、2008年北京五輪女子フルーレ個人で準々決勝に進出して7位入賞。アテネから3大会連続出場となった2012年ロンドン五輪でも7位入賞し、フルーレ団体でも7位に入った。

2016年リオデジャネイロ五輪では佐藤希望がエペ個人で8位入賞。ママさんアスリートとして活躍し、2021年東京五輪で3大会連続出場を果たした。

自国開催となった2021年東京五輪ではフルーレ個人で上野優佳が6位入賞。東莉央・晟良姉妹、辻すみれと臨んだ団体でも6位に入った。

東京五輪では江村美咲、田村紀佳、青木千佳、福島史帆実で臨んだサーブル団体も5位入賞。江村は2022年のカイロ世界選手権女子サーブル個人で金メダルを獲得し、翌2023年のミラノ世界選手権で連覇を果たした。2024年パリ五輪で金メダル候補に挙げられている。

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