44歳のベテランが今季初先発

中日・小笠原慎之介とヤクルト・石川雅規のインフォグラフィック


3月29日に開幕したプロ野球の2024年シーズンも、あっという間に対戦カードがひと回り。スタートダッシュを決めたチーム、苦しい出だしを強いられたチームの差が徐々に出始めている。

13試合を終えて5勝7敗1分と黒星先行のヤクルトは、16日の中日戦に今季初先発となる石川雅規を立てる。1980年生まれ、球界最年長の44歳左腕に首位チーム相手の3連戦初戦を託した。

秋田商から青山学院大を経て、2001年のドラフト自由枠でヤクルトに入団。これまで533試合に登板して積み上げた白星は185。近年は少しずつではあるものの、着実にその記録を伸ばしてきた。

今季はオープン戦で2試合に登板。いずれも阪神戦で、2月24日の試合では2回を2奪三振で無安打無失点に抑える好投を披露したものの、3月8日の再戦では3回途中で9安打5失点(自責4)と打ち込まれた。

以降はファームで調整を行い、本来は4月頭のカードで登板が予定されていたが、雨天中止の影響もあって一旦見送り。ファームでの調整登板も雨で流れるなど順調には行かなかった中、直近2戦は無失点投球を続けて一軍初登板に向けて準備を進めてきた。

セ・リーグ首位を走る好調・中日を相手に、チームを奮い立たせるような姿を見せることができるか。プロ23年目のベテランの今季初登板に注目だ。

オープン戦から負け知らずの好調左腕

対する中日は小笠原慎之介が先発する。

今季はここまで2試合・14イニングを投げて防御率2.57。前回登板の4月9日・DeNA戦では7回無四球1失点の好投で今季初勝利を挙げた。

オープン戦も4試合・19回を投げて防御率2.84で、ここまで計6戦負けなしと安定した投球を展開している26歳左腕。18個上の先輩との投げ合いを制し、チームを更なる快進撃へと導くことができるだろうか。

その他の試合の予告先発は以下の通り。

【セ・リーグ】
中日・小笠原慎之介−ヤクルト・石川雅規(バンテリンドーム)
阪神・村上頌樹−巨人・山﨑伊織(甲子園)
広島・床田寛樹−DeNA・A.ジャクソン(マツダスタジアム)

【パ・リーグ】
日本ハム・山﨑福也−ソフトバンク・有原航平(エスコンF)
楽天・C.ポンセ−オリックス・田嶋大樹(楽天モバイル)
ロッテ・唐川侑己−西武・平良海馬(ZOZOマリン)

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