昨季は中継ぎで奮闘した23歳左腕

阪神・及川雅貴と巨人・戸郷翔征のインフォグラフィック


24日の甲子園は今季4度目の“伝統の一戦”。重要な3連戦の初戦を託されたのは、これが今季初先発となる及川雅貴だった。

横浜高から2019年のドラフト3位で入団した5年目・23歳。2021年に一軍デビューを果たして39試合に登板すると、翌年はわずか1試合の登板に留まるも昨季は見事に復活。リリーフとして33試合に登板して3勝1敗7ホールド、防御率2.23の好成績を残し、チームの優勝に貢献した。

今季は3月3日のオープン戦・日本ハム戦で3回5失点と打ち込まれるなどアピールすることができず、開幕二軍スタート。それでも、ファームでは先発として調整しながら6試合の登板で4勝1敗、防御率2.45と奮起。5月12日に一軍昇格、17日のヤクルト戦で今季初登板を果たし、2回を無失点に抑えた。

一軍での初陣を終え、2度目の登板はまっさらな先発のマウンド。先発は昨年9月15日の広島戦で1度記録されているものの、この時はいわゆる“ブルペンデー”で投球回数は2イニングに留まっている。

プロ5年目にして実質的なプロ初先発へ。背番号37がどんな投球を見せるのか、大きな注目が集まる。

今季対阪神2戦2勝のエース

一方の巨人はエースの戸郷翔征が今季9度目の先発マウンドに登る。

今季もここまで8試合の登板で3勝2敗、防御率2.17と安定した投球を展開。特に阪神戦は2戦2勝と好相性を発揮している。

ただし、今季初の甲子園は昨季2勝0敗ながら防御率は6.08と苦戦の跡が見られた。完全アウェイの敵地でチームに勝利を呼び込む投球ができるだろうか。

その他の試合の予告先発は以下の通り。

【セ・リーグ】
DeNA・東克樹−広島・大瀬良大地(横浜)
中日・涌井秀章−ヤクルト・サイスニード(バンテリンドーム)

【パ・リーグ】
楽天・早川隆久−日本ハム・金村尚真(楽天モバイル)
西武・髙橋光成−オリックス・東晃平(ベルーナドーム)
ロッテ・佐々木朗希−ソフトバンク・L.モイネロ(ZOZOマリン)

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