タレントの井上順(77)が10日、都内で行われた「第32回橋田賞」の授賞式に出席し、橋田賞特別賞を受賞した喜びを語った。

 「橋田賞特別賞」を受賞した井上は「受賞しました素敵なみなさまとご一緒の席にいるということで、うれしく思っております。私は多くの素晴らしい出会いに育てていただきました。橋田寿賀子先生もそのお1人です。橋田先生のお書きになったドラマ、舞台も多くやらせていただきました。時間のある時はプライベートでおいしいごはんを食べに行ったり、飲みに行ったり、素敵な時間を頂戴しました。橋田先生、また今日、素敵な賞を頂戴しました。ありがとうございました」と橋田さんとの思い出を振り返りつつ、感謝を述べた。

 そして「私の大恩人の方との出会いがありました。石井ふく子さんです。もう半世紀以上のお付き合いになりますけれども、その間に石井さんには温かい愛情をたくさん頂戴しました。そして僕がここにいるというのも、石井さんの愛情のおかげです。石井さん、とってもうれしい。ありがとうございました」と舞台演出家の石井ふく子さんへの感謝の思いを語った。

 橋田賞は、「渡る世間は鬼ばかり」などで知られる脚本家の故・橋田寿賀子さんが理事を務めた橋田文化財団が、優れたテレビ番組や放送関係者を顕彰するため1993年に創設した年間表彰。

 大賞は該当なし。受賞作、受賞者は以下の通り(敬称略)。

 ▽橋田賞 ドラマ「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ)、ドラマ「ひとりぼっち―人と人をつなぐ愛の物語―」(TBS)、連続テレビ小説「らんまん」(NHK)、相葉雅紀、神木隆之介、北川景子、バカリズム、大下容子

 ▽橋田賞新人賞 浜辺美波、趣里

 ▽橋田賞特別賞 井上順

 ▽野村昭子賞 大方斐紗子

井上は16歳の時に「ザ・スパイダース」に加入しデビューし、堺正章(77)とWボーカルで歌った「あの時君は若かった」が大ヒット。解散後はフジテレビの音楽番組「夜のヒットスタジオ」司会者として人気となり、俳優としても活躍を続けている。