女優の吉高由里子(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は19日、第20話が放送される。

 <※以下、ネタバレ有>

 先週の第19話は「放たれた矢」。藤原道長(柄本佑)が右大臣に任命され、公卿の頂点に上り詰めた。これを境に、先を越された藤原伊周(三浦翔平)との軋轢が高まっていく。一方、ききょう(ファーストサマーウイカ)の計らいにより、まひろ(吉高由里子)は内裏の登華殿を訪ねることに。藤原定子(高畑充希)との初対面に緊張していると、一条天皇(塩野瑛久)も現れる。ある夜、女に裏切られたと落ち込む伊周を、藤原隆家(竜星涼)は強引に女の家へ。これが大事件へと発展し…という展開だった。

 宮殿に“画びょう”が置かれる嫌がらせに遭いながらも、一条天皇とまさかの対面を果たしたまひろ。女性ながらに政にも考えがあるというまひろに興味を見せた一条天皇に、身分の壁を超える制度を作ることが自身の夢であることを語った。定子にはチクリと注意されるものの、一条天皇は穏やかな表情。そして、その話を聞いた道長は「おそれ多いことを申す者」、一条天皇は「あのものが男であったら登用してみたいと思った」と語った。

 藤原道長が合議の筆頭を務めた最初の除目。この一連の出来事が巡り巡って、まひろの父・為時(岸谷五朗)が10年ぶりに官職を得ることになる。まさかの展開に“あれがない、これがない”と家は幸せのドタバタ。ついに、悲しき別れで誓った道長とまひろの「それぞれの道」が大きく動き出し、そして再び交わっていく――。

 公卿のトップに立った道長、父・為時とともに明るい光が見えてきたまひろを石井さんが描く。一方、19話ラストでは伊周と隆家が花山法皇を襲い「花山院闘乱事件」とも呼ばれる政変「長徳の変」(長徳2年、996年)の導入部分が描かれた。一条天皇は2人と定子に厳しい処分を…。第20話は「望みの先に」。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2023 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2023 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでの大河絵連載は「鎌倉殿の13人」(2022年)、「どうする家康」(2023年)に続き3年目。