俳優の坂上忍(57)が30日放送のフジテレビ「ワイドナショー」(日曜前10・00)にコメンテーターとして出演。東京都知事選(7月7日投開票)で関係ないポスターが掲示されるなどしている問題に言及した。

 任期満了に伴う都知事選には、前回20年の22人を大幅に上回る過去最多の56人が立候補を届け出た。事前に用意した選挙ポスター掲示板は1カ所につき48人の枠しかないため、都選挙管理委員会は49番目以降に届け出た候補者にはアクリル板を支給し、個別に設置してもらうよう要請するなど“異例”の事態となった。

 また、ポスター掲示板に、諸派新人の候補者の男性が、局部を隠した女性のヌードポスターを掲示。警視庁は都の迷惑防止条例違反の疑いで警告し、陣営はその後、ポスターの撤去を開始した。このほか、候補者ではない女性キックボクサーが“ポスター掲示板ジャック”したり、動物のポスターが掲示されるなどしている。

 いとうあさこは「本当にびっくりした人いっぱいいると思います。こんなにこの掲示板が自由に扱えるんだって、売っていいんだ!とか、関係ないことを載せてもいい、っていうか」とあ然。「ふぉ〜ゆ〜」辰巳雄大も「初めて今回、こういうことが起きて、そもそもポスターってこれから必要なのかなっていう考え方にもなりましたし、ただ、ネットをなかなか使えない年配の方もいらっしゃいますし、ポスターを見るっていうのは必要だと思うんですけど、選挙活動の中で利益を生むかもしれないことが公職選挙法で引っかかってないんだっていうことが不思議でした」とあきれた。

 坂上は「法って完璧じゃないんで、悪さする人の方が先に行っちゃう。それを後追いでどうにかしていきましょうって整備していくのであって、起こるべくして起こったのかなと思った」と見解。「ただちょっと、それにしてもこれを“凄いところ目を付けたな!”ってとるのか、もうモラルもへったくれもないんだなってなったら、やっぱり立候補するハードルはもうちょっとあげないとダメなんじゃないですか、っていう声も出てくる」とした。

 供託金にも触れ「(供託金)300万円で得票数が1/10以下だったら戻ってこないでしょ?せめて1/10ぐらい票取れる人が立候補しましょうよっていう考えに近づけていかないと、こんなこと起こちゃうよ」と話した。