マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(50)が出演するWEB動画「おしえて!イチロー先生!リターンズ」が16日から公開された。01年からブランドパートナーを務めるSMBC日興証券の人気企画に先生役として出演。教壇に立ち、小学生から60代までの「生徒」たちの悩みに全力投球で答えた。今回は「副担任」として元放送作家の鈴木おさむ氏も参加した。

 教壇に立ったイチロー先生は、まずは生徒たちに自己紹介。「先生厳しいですよ。ビシバシいきますんで」と冗談交じりにあいさつして授業がスタートした。

 1限目は「おかねの時間」。小学生の生徒からおこづかいをUPしてもらうためにはどう交渉したらよいのかと問われたイチロー先生。「僕が親だったら、おこづかいを増やすのはいいけど、その分何か成果を見せてくれよって思うと思うのね。私に投資してくれたら、将来こんなふうに返すつもりです。これは結構深い話ですよ」と、未来への先行投資だとプレゼンしようと、熱く語りかけた。

 そんな中、副担任の鈴木おさむ氏から「今まで(現役時代に)年俸の交渉などあったと思うが、交渉は得意な方か」と問われたイチロー先生は「短時間の交渉なら。キラーフレーズをポーンと放り込むのは割と得意で」と回答。

 その内容について「僕の経験で言うと、最も大きな交渉は僕が3年目のシーズンを終えたシーズンだったんですね。それはレギュラー1年目。いろいろな記録を塗り替えて。ここで年俸交渉をしくじると、その後にも影響すると」と回想。「当時僕は年俸800万円の選手でした。これをじゃあどこまでもっていけるのかと」。

 当時所属していたオリックスは、あまり知られていなかったと言うイチロー先生。そんな中でイチロー先生の活躍はニュース番組で「“オリックス”のイチロー」として報じられた。その事実を踏まえて「この宣伝効果はいくらだと思っているんですか」と言ったという。

 「これが効いたらしいです。結果給料は10倍になりました」と年俸が8000万円にアップしたことを明かし、生徒たちからはため息がもれていた。