サッカーのドイツ1部アイントラハト・フランクフルトに所属する元日本代表DF長谷部誠(40)が今季限りで引退することを17日、会見で発表した。

 会見の冒頭で長谷部は「まずは皆さん、今日は来てくれてありがとうございます。私は今季終了後に現役を引退します。なぜ今日これを発表したかというと、ここ最近何度かそのことについて聞かれたので、今ここで皆さんに伝えたかったんです。でも今はまだ全てが終わったわけではありません。今日は皆さんにこれをお伝えして、チームと私が残り1カ月、ブンデスリーガの終盤戦に集中したいと思います。僕たちは6位を何としてでも確保したいですし、来シーズンに国際試合を戦うアイントラハトをソファーの上で見たり、あるいは素晴らしいファンと共に旅をしてスタンドで観戦できればとてもうれしいです。なので、ブンデスリーガの終盤戦に全集中して大きな目標を達成したいです」と話した。

 長谷部と言えば、日本でプロ生活をスタートさせたのが、浦和レッズだった。熱狂的なファンがいることで有名な同クラブだが、この日の引退発表に惜しむ声が続々。X(旧ツイッター)では「悲しい」「お疲れさま」と労う声も多数が上がった。

 2022年には浦和とフランクフルトの親善試合も行われており、長谷部の存在は偉大。「浦和の誇り」「いつか浦和で」「もし長谷部の引退試合を日本でやるなら埼スタで見たい」「最後にレッズのユニホームを着る長谷部が見たい」「埼スタで引退試合してくれたら嬉しい」などの声も集まった。

 静岡県藤枝市出身の長谷部は浦和を経て08年1月にドイツ1部のウォルフスブルクに加入。2季目の08〜09年シーズンにリーグ優勝に貢献し、ニュルンベルクを経て14年6月にEフランクフルトに加入。21〜22年シーズンには欧州リーグ優勝に貢献したが、今季はここまで公式戦の出場が13試合に限られていた。

 06年から代表引退を発表した18年まで日本代表に選ばれ続け、主将としてW杯に3度出場(10年、14年、18年)。主将として出場した代表での試合数は81試合で、日本代表歴代1位。ブンデスリーガの外国人の選手として歴代3位の出場記録を持ち、アジア人の選手としては歴代1位。妻はモデルの佐藤ありさ。