京都メイン「第55回マイラーズC」では6歳を迎えた実力派ソウルラッシュが当レース2年ぶりVへ快気炎を上げた。

 パワフルに駆け抜けた。ソウルラッシュは岩崎助手を背に朝一番のCWコースへ。3馬身先行するヴィルヘルム(6歳3勝クラス)の内から迫り、ギアが切り替わるとグイグイ加速。はじけるように伸びて1F10秒9を刻み、3馬身突き放した。

 軽くなり過ぎない全体時計の6F82秒6も陣営が思い描いた通り。3週続けてラスト1F10秒台と出色のタイムをマークした。岩崎助手は「中間は集中力が途切れないよう、しまい重点の調整。今朝も最後まで気持ちを切らさず動けていたし、フットワークが素晴らしいですね」とうなずく。見守った池江師は「ソラを使うことなく、最後までよく伸びていた。初戦からいい状態に仕上がったと思う」と笑顔を見せた。

 昨年12月の香港マイル4着以来の実戦。マイラーズCは3年連続参戦となる。阪神開催の22年は1勝クラスから4連勝で重賞初制覇を飾り、昨年はスタンド改修工事明けの京都で3着に好走した。京都マイルは昨年マイルCS2着の実績もある舞台。

 池江師は「この条件は合っているね。去年の京成杯AHで時計勝負(1分31秒6)に対応して好位から抜け出す強い競馬をしているけど本質的にはパワーが必要な馬場が理想。週末の雨予報で時計がかかれば、より力を発揮できる」とイメージした。

 今年もここをステップに安田記念(6月2日、東京)を予定している。「次に向けて結果を求めていく」と前哨戦から全力投球の構え。03&05年覇者ローエングリン以来、2頭目の隔年Vを目指す。