◇パリ五輪最終予選兼U―23アジア杯1次リーグB組 日本2−0UAE(2024年4月19日 ドーハ)

 サッカー男子パリ五輪最終予選兼U―23アジア杯カタール大会は19日、1次リーグB組第2戦が行われ、U―23日本代表はU―23UAE代表に快勝。開幕2連勝を飾り、決勝トーナメント進出を決めた。22日の1次リーグ第3戦では、同じく開幕2連勝での決勝トーナメント進出が決まったU―23韓国代表とグループ首位通過を懸け激突する。

 試合後、大岩監督は「最後、複数得点取れるチャンスはあった。次の試合に向けて改善しないといけない」と反省しながらも、初戦の中国戦からスタメン7人を代えながらも勝利をつかんだことには「自信を持って送り出した。選手も応えてくれた。非常に大きな1勝」と手応えも口にした。また、3戦目の韓国戦に向けては「しっかりと準備、分析をして試合に臨んでいるので、同じように3試合目も準備をして臨みたい」と語った。

 この日は、勝利したU―23中国戦からスタメン7人を変更。DF木村誠二(鳥栖)、佐藤恵允(ブレーメン)、荒木遼太郎(FC東京)らを起用。藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)、松木玖生(FC東京)らはベンチスタートとなった。

 日本は前半から攻勢を仕掛けると27分、セットプレーの流れから待望の先制ゴール。左CKからファーサイドへ展開すると、ボールを受けたMF山本が右サイドから狙い澄ましたクロス。これをDF木村が頭で合わせ左ポストに当たりながらゴールネットを揺らした。

 前半アディッショナルタイムにはMF川崎颯太(京都)が右サイドからドリブル突破でペナルティーエリアに進入すると後方からタックルを受け転倒。主審は一度はPKを指示するがVAR判定の結果、判定が覆りPKは取り消し。相手のタックルがボールにいっていたとし、ノーファウルと判定された。

 後半16分、今度はDF大畑歩夢(浦和)が左サイドからクロスを入れると、ゴール前に荒木が走り込んだ影響もあり相手DFに当たってそのままゴールイン。追加点が決まったかに思われたが、VARが介入しその前の場面でオフサイドがあったとして得点は取り消されてしまった。

 それでも同21分には正真正銘の追加点。左サイドを駆け上がったDF大畑が深い位置からクロスを入れると、ニアサイドでMF川崎が頭で合わせゴール右へと流し込み待望の2点目が生まれた。

 相手イレブンのラフプレーやGKモホタディの好守に苦しみながらも、きっちり勝ちきり開幕2連勝。直前の試合で開幕2連勝を飾ったU―23韓国代表とともに1次リーグ突破を決めた。

 試合後、DF関根は「難しいゲームだったが、前半にまず1点取ることができて、しっかり勝つことができてよかった。右サイドの攻撃の連係もよかった」と手応えを口にした。

 1点目を挙げたDF木村は「(山本)理仁からいいボールが来て、当てれば入るというボールだった。ほとんど理仁の点」と謙遜し、「守備でも全然良かったわけではない。もう少し突き詰めれば直せる点はたくさんある。練習からうまく修正していければ」と反省も忘れなかった。

 また、川崎は「自分はボランチで相手をつぶすのが特長ですが、ああやって点も取れるところを見せたいなと思っていたので、代表でも出せて、すごく良い状況が続いた」と話した。