◇セ・リーグ 中日0―2巨人(2024年4月23日 ひたちなか)

 中日が3位・巨人との3連戦初戦を落とし今季最長を更新する5連敗となった。先発の小笠原慎之介投手(26)は初回に先制を許すも7回2失点(自責1)と粘りの投球を見せたが、打線の援護なく今季初黒星。チームは5連敗中、3度目の零敗(今季4度目)となり、最大6あった貯金はわずか1となった。

 20試合を終え、チームは4連敗で10勝8敗2分けの2位。連敗ストップの期待を背負いマウンドに上がった小笠原。巨人戦は今季初登板の2日以来、今季2度目の登板となったが、初回に2番・オコエ、3番・坂本に連打を浴び、わずか8球で1点を失った。

 しかし、初回を最少失点で切り抜けると、気迫の投球で2,3回を無失点に抑えた。そして、0―1のまま迎えた4回。小笠原は先頭の坂本を投ゴロに打ち取った後、4番・岡本和も143キロの高め直球で遊飛に仕留めたと思われたが、遊撃手・山本が高々と上がった打球を左翼方向に追いながらまさかの落球。強風の影響もあり1死二塁のピンチを背負った。丸を遊ゴロに打ち取った後、萩尾に左前打を許し、二走・岡本和の生還を許し、不運な形で2得点目を許した。

 打線は3回まで一人の走者も出せず。4回に三好がチーム初安打となる右中間二塁打、5回には細川が左前打を放つも得点に結びつかなかった。7回には先頭の中田がストレートの四球、細川三振後に岡林が左前打で1死一、二塁のチャンスをつくり相手先発右腕・山崎伊織を降板させた。しかし、2番手・高梨に代打・大島が遊ゴロ、山本は見逃し三振に倒れ得点を奪えなかった。

 先発の小笠原は7回92球を投げ4安打2奪三振2失点(自責1)で降板。無援に泣き今季初黒星を喫した。8回は相手3番手・バルドナードに3者連続三振を喫するなど最後まで打線に元気なく5連敗。巨人と同じ4安打も得点を奪うことができなかった。これで13試合本塁打なしで、23イニング連続で無得点。巨人に抜かれ3位に転落した。