◇セ・リーグ 巨人3―4ヤクルト(2024年4月30日 東京D)

 巨人の主砲・岡本和真内野手(27)は30日のヤクルト戦(東京D)で3年前の“再現”を逃した。

 3―4と1点を追う9回、2死から3番・吉川がしぶとく中前打を放ってつなぎ、2死一塁。一発出ればサヨナラ勝ちという場面で岡本和が第5打席に入った。

 相手のマウンドには6番手右腕・石山。

 岡本和は2021年5月9日のヤクルト戦(東京D)で石山から逆転サヨナラ3ランを放っており、スタンドのG党は3年前の“再現”に期待を懸けた。

 だが、鋭いファウルを2度打ってスタンドをざわつかせたが、結局はフルカウントからの7球目フォークボールを見切って四球出塁。4回と5回には2打席連続安打を放っていたが、猛打賞はお預けとなった。続く坂本が初球を打って遊ゴロ。チームは1点差負けとなった。

 なお、岡本和が石山を粉砕した3年前は母の日。

 岡本和は3―5と逆転されて迎えた8回にマクガフから7戦ぶり一発となるソロを放って1点差とすると、9回には1死一、二塁で守護神・石山のスライダーを右翼スタンドに叩き込む逆転サヨナラ3ラン。劇的な勝利をものにしていた。岡本和は意外にもこれがプロ初のサヨナラ本塁打だった。