ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(51)が4日(日本時間5日)、大谷翔平投手(29)から、粋な記念品をプレゼントされたことを明かした。

 ブレーブス戦前の囲み取材。満面の笑みをたたえた指揮官は、前日の特別な瞬間を報道陣に報告した。

 「昨日、贈り物をもらったんだ。私のドジャースのアジア記録を間もなく破ろうとしている選手だ。ポルシェをオフィスに持ってきた」

 大谷は背番号「17」を譲ってくれた同僚・ケリーの妻に高級車で知られるポルシェをプレゼントことで知られるだけに、報道陣から感嘆や驚きの声が上がった。しかし指揮官は「彼が素晴らしい小さなポルシェをくれた。彼が車を買ってくれたことは事実。机の上に置いてある」とミニカーであることを種明かし。ほのぼのとするジョークに取材の輪は爆笑で包まれた。

 監督によると、大谷は照れくさそうに監督室に入室。にっこりとした笑顔とともに“ポルシェ”を手渡されたという。

 沖縄生まれのロバーツ監督は、ドジャースで7本塁打を放ち、同球団の日本出身選手最多本塁打記録を保持している。今季、ド軍に入団した大谷は4月26日(同27日)のブルージェイズ戦で7号本塁打を放ち、指揮官の記録に肩を並べた。

 監督は「アジア記録」の認識だったが、アジア記録は崔煕渉(チェ・ヒソプ)の15本塁打。記者からの指摘で認識を改めた監督は「翔平はその記録も抜くだろう」と笑顔が絶えなかった。

 大谷は日本選手最多の176号本塁打を放った際に「(次は)監督の記録を抜きたい」と話すなど、監督と大谷の間で「記録」はコミュニケーションの一つとなっている。遠征先だったワシントンDCでは、監督は記者から記録を抜かれたらポルシェをもらうのか?の質問に「いい考えだね」と話していた。