◇東京六大学野球春季リーグ戦第4週第2日第2試合 慶大2―2立大(2024年5月5日 神宮)

 慶大は2点を追う9回に1点を返すと、2死三塁から代打・渡辺憩捕手(1年)が三塁線を破る同点適時二塁打を放った。

 プロ野球併用日のため4―4で9回引き分けに持ち込んだ。凡退すれば負けていた重要な場面で結果を残し「打席に入る前に(堀井)監督から“バットに当てれば何かが起こる”と言われて打席に入った。何か起こそうという気持ちだった。一球で流れが変わるゲームばかりなので、そういう試合で結果を残していることは凄く自信になる」と振り返った。

 渡辺は29日の法大戦で代打でリーグ戦デビュー。1925年に始まった東京六大学野球史上初の「初打席代打サヨナラ本塁打」を記録していた。

 ◇渡辺 憩(わたなべ・けい)2005年(平17)7月23日生まれ、千葉市出身の18歳。小中台小では小中台ウイングスでプレーし、小中台中では千葉市リトルシニアに所属。慶応(神奈川)では3年春夏に甲子園出場。好きなプロ野球選手は広島・堂林。好きな言葉は「明日やろうは馬鹿野郎」。将来の夢は起業家。1メートル73、70キロ。右投げ右打ち。