◇関西学生野球第5節1回戦 立命大1―2近大(2024年5月5日 ほっともっと)

 立命大が近大との1回戦を落とし、開幕5連敗となった。

 打線が6安打1得点と打開策を見いだせなかった中、プロ注目の強打者で「4番・中堅」の竹内翔汰(4年)が2安打を放ってナインを鼓舞した。

 同点の4回1死無走者で中前打。1―2の6回1死二塁では空振り三振に倒れるも、9回先頭で左前打を放って意地を見せた。

 「一発狙いになると打撃が崩れることをオープン戦で実感したので、その反省を生かして打席に立っています。この(連敗の)壁を乗り越えれば、プロなどの道にも繋がっていくと思う。結果を出すだけかなと思います」

 プロ注目の最速152キロ右腕・長屋竣大(4年)が故障で今春未登板など、苦しいチーム状況が続く。

 片山正之監督は「竹内だけがマークされているような状況で大変だと思う。竹内が一番辛いはず。ただ、ベンチの雰囲気は悪くない。そこは凄いなと思う」と巻き返しに向けて顔を上げた。

 ◇竹内 翔汰(たけうち・しょうた)2002年(平14)8月29日生まれ、兵庫県芦屋市出身の21歳。小1時に芦屋トライアルズで野球を始めて捕手。中学では甲子園シニアに所属して三塁手を務める。創志学園では1年秋に背番号14でベンチ入りし、高2春から背番号8。立命大では3年春に外野部門でベストナイン受賞。1メートル78、86キロ。50メートル走6秒2。右投げ左打ち。