◇セ・リーグ 巨人―広島(2024年5月19日 マツダ)

 巨人の坂本勇人内野手(35)が19日の広島戦(マツダ)で初回に3試合連続今季4本目となる二塁打を放ち、通算449二塁打をマーク。山内一弘(広島)を抜き、福本豊(阪急)に並ぶNPB歴代2位タイに浮上した。坂本の3試合連続二塁打は今季初。

 通算487二塁打した立浪和義(中日)以来史上2人目となる通算450二塁打には「あと1」と迫っている。

 「5番・三塁」に入り、10試合連続で先発出場。初回、2死一、二塁の場面で入った第1打席。相手先発右腕・アドゥワが投じた初球、外角高めへの144キロ直球を左中間二塁打とした。

 坂本はこの二塁打で通算2359安打とし、NPB史上唯一3度の3冠王に輝いた落合博満(日本ハム)の通算2371安打まで「あと12」。“ミスタープロ野球”長嶋茂雄(巨人)の通算2471安打までは「あと112」となっている。

 坂本の二塁打でなおも2死二、三塁とチャンスが続いた巨人。続く萩尾の左前適時打で三走・吉川に続いて二走・坂本も本塁生還を果たして3点リードを奪った。坂本はバックホームと競うように激走。間一髪のタイミングだったが、坂本がさすがの走塁でホームインを果たすと、送球間に二塁まで進んだ萩尾は満面笑みでガッツポーズを見せていた。

 また、坂本はこの二塁打で通算塁打数を3725とし、3723で並んでいた阿部慎之助(巨人)を抜いてNPB歴代単独16位に浮上。通算塁打数3846で歴代15位の福本豊(阪急)まで、こちらは「あと121」となっている。

 ▼坂本 先制のチャンスでランナーを還せて良かったです。次の打席も頑張ります。

 【NPB通算二塁打10傑】

1位 立浪 和義(中日) 487

2位 福本 豊(阪急) 449

2位 坂本 勇人(巨人) 449

4位 山内 一弘(広島) 448

5位 金本 知憲(阪神) 440

6位 稲葉 篤紀(日本ハム) 429

7位 王  貞治(巨人) 422

8位 張本  勲(ロッテ) 420

9位 長嶋 茂雄(巨人) 418

10位 松井 稼頭央(西武) 411

※所属は最終、現役は坂本のみ