◇明治安田J1リーグ第15節 浦和1―1磐田(2024年5月19日 エコパスタジアム)

 日本代表の森保一監督が、浦和を視察した。連勝が3で止まった浦和の戦い方について語った。

 序盤からFWチアゴ・サンタナやMF中島翔哉らがゴールに迫った。相手陣内でボールを保持する展開が目立ち、前半のボール支配率は69%。「個々の役割を見させていただいた。ボールを保持しながら相手を崩していくという」と話した。

 後半はDFマリウス・ホイブラーテンが今季初得点を挙げ、4試合連続で先制した。その後、追いつかれたが「勝つか負けるかというところではチャンスの部分で決めきれるところであったり、止めきれるところであったり、選手の調子と、いろんなことが複合的にかみ合わさってくる。戦術的には形になってきている。シーズン当初からすると感じる」と評価した。

 GK西川周作は好セーブで存在感を示した。6日の横浜戦で史上3人目のJ1通算600試合出場を達成した不動の守護神について森保監督は「チームの頼りになる存在として、ドシッと構えながら攻撃にも守備にもアグレッシブ。チームを勇気づける、チームを鼓舞するプレーをしていた」と絶賛した。

 23年6月、日本代表に初招集されたMF伊藤敦樹については「チームのために自分がやるべき役割を全うすることを考えてプレーしている。彼が持っている起点から背後に出る動きであったり、自分の良さを出してプレーしている。試行錯誤しながら自分のパフォーマンスを上げていけている」。開幕から全試合で先発出場している伊藤に期待した。

 18日に現役最終戦を終えたアイントラハト・フランクフルトの元日本代表MF長谷部誠についても言及。「一言で言うと日本のサッカーの価値を世界のサッカーシーンで高めてくれた選手。これまでの現役生活お疲れ様でした。改めて彼のやってきたことに敬意を表したい」と、しみじみと語った。