◇パ・リーグ 楽天9―9日本ハム(2024年6月21日 エスコンフィールド)

 楽天は延長12回引き分けに持ち込んだ。

 史上初の外国人同士の満塁弾返しなどもつれにもつれた一戦。延長12回、相手守備のミスを突いて本塁突入した田中和の走塁もリプレー検証の末、惜しくもアウトの判定だった。

 二転三転した試合だった。

 3―2の7回、2番手の宋家豪が水野に同点打を浴び、清宮には適時二塁打で勝ち越された。さらに2死満塁からレイエスの右越え満塁弾で突き放された。

 この回一挙6点を奪われ、大逆転負けの予感が漂った。

 だが、交流戦を制して勢いに乗る楽天ナインは誰も諦めていなかった。

 8回2死満塁からフランコに左越え3号満塁弾。両軍に満塁弾が出るのは史上17度目で、2本とも外国人が放つのは史上初だった。

 さらに代打・阿部に同点ソロを許して再び追いついた。

 勢いは止まらない。8―8の9回には1死から四球で出塁した村林が盗塁でチャンスを広げ、辰己の三塁打で勝ち越しに成功した。

 ところが土壇場で追いつかれ、延長戦に突入していた。