◇欧州選手権1次リーグF組 ジョージア2―0ポルトガル(2024年6月26日 ゲルゼンキルヘン)

 サッカーの24年欧州選手権(EURO)ドイツ大会1次リーグ第3戦、世界ランク74位のジョージアが同6位ポルトガルを2―0で撃破。初出場ながら優勝候補の一角から歴史的初勝利となる金星を挙げ、決勝トーナメント進出も決める快挙を達成。FWジョーゼス・ミカウターゼ(23=メス)が1得点1アシストと活躍。3戦連続ゴールで得点ランク単独トップに浮上した。

 勝ち点1の同組4位で第3戦を迎えたジョージアは前半2分、既に首位通過を決めたポルトガルの出はなをくじく先制弾。相手のパスミスを拾ったミカウターゼ(メス)がカウンターから前線へスルーパス。DFラインの裏を取ったクバラツヘリアが左足の正確なシュートでゴールネットを揺らし、電光石火の一撃となった。

 1点リードで折り返すと後半9分、守護神GKママルダシュビリ(バレンシア)が相手DFダロト(マンチェスターU)の放った強烈なミドルシュートをファインセーブ。ゴール右上隅へ完璧なシュートコースだったが、鋭い反応から右手一本で見事に弾き出した。

 すると同12分、DFロチョシュビリ(クレモネーゼ)がエリア内で倒されVAR判定の結果、PKを獲得。このチャンスをミカウターゼが確実に決め、第1戦から3戦連続ゴール。ミカウターゼは今大会3得点で得点ランク単独トップに躍り出た。

 試合はGKママルダシュビリの活躍もあってポルトガル攻撃陣を完封。今大会唯一の初出場国ながらポルトガル相手に歴史的初勝利を飾り、決勝トーナメント進出も果たす快挙を達成した。

 また、同組他会場ではトルコが2―1でチェコを下し、2勝1敗の勝ち点6とし2位で決勝トーナメント進出決定。ジョージアは1勝1分け1敗(勝ち点4)の3位通過となった。