ドイツ1部の名門バイエルン・ミュンヘンに所属するMF福井太智(19)が、24〜25年シーズンはポルトガル1部アロウカでプレーすることが1日までに分かった。複数の関係者によれば1年間の期限付き移籍になるという。

 抜群のパスセンスを誇る福井は23年1月に鳥栖からBミュンヘンに完全移籍し、1年間はBチームでプレー。今年1月に期限付き移籍したポルトガル1部ポルティモネンセでは11試合1得点の記録を残した。

 将来を嘱望される攻撃的MFには、アロウカ他にも複数のオファーが舞い込んだというが、最終的に13年にクラブ史上初の1部昇格を果たした新興クラブでのプレーを決めたという。将来のA代表入りも期待される逸材が、新シーズンもポルトガルでスキルを磨く。

 ◇福井 太智(ふくい・たいち)2004年(平16)7月15日生まれ、神奈川県横須賀市出身の19歳。地元の久里浜FCで本格的にサッカーを始め、バルセロナアカデミー福岡校を経て、13年2月に鳥栖U―12に入団。21年にはトップチームに2種登録され、同年3月のルヴァン杯でクラブ史上最年少の16歳7カ月でデビュー。リーグ戦も4試合に出場し、22年3月に17歳でプロ契約を結んだ。23年1月にBミュンヘンに完全移籍。23〜24年シーズンはポルトガル1部ポルティモネンセに期限付き移籍。日本代表はU―15世代から選出され、23年にU―20W杯出場。1メートル74、70キロ。利き足は右。

 ▽FCアロウカ 創設は1952年。本拠地はポルトガル北西部のアロウカ。12〜13年シーズンに2部2位でクラブ史上初の1部昇格。22〜23年シーズンは5位と躍進し、欧州カンファレンスリーグ出場権を獲得。チームカラーは黄と青。指揮官はスペイン出身のゴンザロ・ガルシア監督(40)。ホームスタジアムはアルマンド・エヴァンジェリスタで5600人収容。