◇ナ・リーグ ドジャース6×−5ダイヤモンドバックス(2024年7月2日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(29)が2日(日本時間3日)、本拠でのダイヤモンドバックス戦に「1番・DH」で先発出場し、27号を含む3安打2打点。チームも土壇場で逆転サヨナラ勝利を収めた。試合後はオールスター戦前日恒例のホームランダービについて、出場辞退する意向を明かした。

 試合後、メディアから球宴のホームランダービー出場について尋ねられると「(手術した右肘の)リハビリもあるので、なかなかボリュームも大きいですし、おそらく出ない方向で進んでる」と語った。

 本塁打競争への参加をめぐっては6月25日(同26日)の同ホワイトソックス戦後に「まだ分からない。まずオファーがないのでそれから」とし、「リハビリをやっているので、ドクターやトレーナー、チームの許可が必要」と現状を説明した。

 その上で「もちろんやりたい気持ちは、どの選手もそうだと思うけどあると思うので。そういう他の部分との兼ね合い次第」とも語った。

 ただ、デーブ・ロバーツ監督が大谷の発言を受け「もし翔平がホームランダービーに出場するのであれば、野球界にとって素晴らしいこと」と歓迎したものの「監督、ドジャース側としては、もっと慎重になり、スイング数が増え、強度が増すという事実に対して用心深くならなければならない。彼は右肘のリハビリ中です」と慎重姿勢を崩さなかった。

 大谷はその後、6月26日(同27日)のホワイトソックス戦後に改めて出場意思を尋ねられ「昨日の今日なので、まだそこまで考えてないですし、正式にいろいろな人と相談して決めたいなと思います」と語るにとどめた。

 ホームランダービーをめぐっては、大谷は球宴に初選出された21年に初出場。1回戦でナショナルズ・ソトと対戦し、2度の延長戦を繰り広げた末、28―31で競り負けた。打球が飛びやすい高地のデンバー開催で、500フィート(約152.4メートル)超の特大アーチを1回戦でトップの6本も放ち沸かせた。22年は後半戦開幕日に先発登板するため、23年は球宴直前の登板で割れた右手中指の爪とマメができた影響で出場を断念している。

 打者の負担が大きいことから、今年のホームランダービーはルールが変更される見通しとなっている。