卓球の「ITTFワールドカップ2024」は決勝トーナメント1回戦が18日に行われ、張本美和(木下グループ)はチョン・ジヒ(韓国)と対戦。4−3で勝利した。

■苦しい展開も粘り見せる

グループステージを安定した戦いで突破した平野。かつてTリーグの日本生命レッドエルフで共闘したチョン・ジヒとの戦いに挑んだ。

第1ゲームはチョン・ジヒが強気の攻めで平野を押し込む。平野もバックハンドなどで対抗するが、経験豊富なベテランの前に3−11で奪われる。

第2ゲームもリズムをつかめない平野は7ポイントを連取される。チョン・ジヒの老獪なプレーに苦しむ平野だが、徐々にサービスや台上プレーでポイントを重ね、10−10のデュースに持ち込む。しかし、最後の2ポイントを奪われ、10−12でリードを広げられる。

第3ゲームもチョン・ジヒが鋭い出足を見せ平野を追い込む。それでも、平野は再びデュースに追いつき粘りを見せる。バックのレシーブを決めた平野はガッツポーズ。12−10で奪い反撃を開始する。

第4ゲームに入り、平野がラリーで優位に立つ場面が増え始める。7−6と迫られたところで平野がタイムアウト。中断明けは両者一進一退の攻防が続くなか、平野が8−8からゲームポイントにつなげ、11−8で同点に追いつく。

第5ゲーム、序盤と変わり、チョン・ジヒに焦りの色が見える。平野は8−7からサービスエースを決めるなど勝負どころでの1本が冴え、11−8で逆転し王手をかける。

迎えた第6ゲーム、追い込まれたチョン・ジヒがリードを広げる展開に。平野は4−11で失いフルゲームにもつれ込む。第7ゲームは平野が3−1リードでチョン・ジヒがタイムアウトを取る。平野はスピンの利いたレシーブに機を見てのフォアハンドなど多彩な攻めで対応。そのまま11−6で奪い、フルゲームの激闘を制した。