今月から始まった第1回福島。新進気鋭の若手が集まりやすい3場開催のローカル。今週で最終週を迎え、春の福島リーディングを手にするのはどのジョッキーか。

ここではリーディンの成績から買えるジョッキー、また単複回収値「100」以上、つまり、ベタ買いでもプラス収支となったジョッキーたちを紹介する。

■馬質が下がっても好調の丹内J

まず、14日までのリーディンは以下の通り。

丹内祐次【4.4.3.20】 斎藤新【3.1.0.13】 永島まなみ【3.0.3.23】 小林美駒【3.0.2.15】 丸山元気【2.3.1.14】 佐々木大輔【2.2.1.12】 菅原明良【2.2.0.6】 松本大輝【2.1.0.9】 小沢大仁【2.0.2.16】 西塚洸二【2.0.1.18】 荻野極【2.0.1.18】 泉谷楓真【2.0.0.3】

複数勝利を挙げているのが12名で、首位とも大きな差はない状態だ。

まず注目したいのは、現在1位の丹内騎手。2023年の春の福島リーディングでも【4.5.7.35】で3位、22年も【5.3.5.23】で3位をマークしている。昨年と違うのは人気馬に乗る機会が減っている点。昨年は開催2週目までに3番人気以内の馬に乗った成績が【3.4.1.9】で17回、今年は【2.2.1.7】で12回。ルーキーの台頭で、良い馬を持っていかれている状況のように見えるが、そんな今年でもしっかり結果を出しており、単回収値161、複回収値122を記録。昨年はいずれも100以下だった点を考慮すると、伏兵に騎乗した時こそ軽視してはならないジョッキーだろう。

2位の斎藤騎手は、2022年は低調だったが、昨年【4.2.1.27】で5位、今年も3勝と健闘中。単回収値は昨年が105、今年が318と儲かる数字をマークしている。2022年と23年以降で違うのは、斎藤誠厩舎の馬で勝っているか否か。というのも、昨年、今年と2勝ずつ父である斎藤誠厩舎の馬で挙げているからだ。同厩舎が好調かどうか、そのあたりを見てみるのも手か。

■永島Jよりも、今年狙いたい若手

昨年7勝の独走で春の福島女王に輝いた永島騎手は、今年も3勝を挙げて首位を射程圏に入れているものの、回収値は単勝28、複勝42と昨年を大きく下回る。斤量が4キロ減だった昨年と2キロ減となった今年では、前に行ける回数も減っており、斤量の克服が命題となっている。

今年、夏以降でも注目したいのが、上記のランキング外になるが、永野騎手。現在13位で【1.4.2.23】複勝率23.3%、複回収値181を記録。昨年は騎乗機会も少なく勝ち星こそなかったが、【0.3.0.6】複回収値106という成績。

特に今年は芝2000mのコースを手中に入れたかのような成績を収めており、【1.2.1.1】勝率20.0%、複勝率80.0%、回収値は単勝160、複勝986と脅威の数字をマークしている。中団で脚を溜めるような競馬で結果を出しており、先週の日曜メイン・福島民友Cでも9番人気プラチナトレジャーを3着に持ってきた。差し追い込みが決まりやすい最終週、台風の目となる可能性は十分だろう。

(Asuka.F/SPREAD編集部)