ドジャース山本由伸投手は1日(日本時間2日)、敵地チェイス・フィールドでのダイヤモンドバックス戦に先発登板。6回5安打無失点5奪三振の好投で、メジャー3勝目を挙げた。大谷翔平投手は、移籍後初の休養日で出場せず。

■同地区ライバル3連戦に勝ち越し

山本は初回、先頭打者を四球で歩かせるも、続く2番のルルデス・グリエルJr.外野手を併殺打に。3番ケテル・マルテ内野手に二塁打を浴びて再び走者を背負ったが、主砲のクリスチャン・ウォーカー内野手を一飛に仕留め、ピンチを切り抜けた。

2回裏にも先頭に安打を浴びたものの、その後は要所を締めて無失点で相手打線を翻弄。最速97.2マイル(約156.4キロ)のフォーシームを軸に94球を投げ、得意のカーブで2つ、スプリットで3つの計5奪三振。6回5安打無失点の好投で、メジャー3勝目の権利を手にして降板した。

試合は、序盤から大谷欠場のドジャース打線が絶好調。2回表にアンディ・パヘス外野手の適時打を皮切りに5点を先制すると、3回表にはウィル・スミス捕手の今季4号アーチで追加点。序盤で大量リードを奪い、好投の山本を手厚く援護した。8−0で勝利し、同地区ライバルとの3連戦に勝ち越し。今季20勝目に到達した。

韓国での開幕シリーズで炎上して以来、見事な巻き返しを見せた山本を米メディアもこぞって絶賛。地元メディア『Dodgers Nation』の公式Xは、「ヨシノブ・ヤマモトは韓国以降、6回先発し33イニング投げ、6失点を許した。たった「6」だ。この男は特別だ」と、驚きを交えて投稿した。

これで山本の防御率は「2.91」に改善し、瞬く間にナ・リーグ14位まで上昇した。悔しいデビュー戦以降、結果で見返してきた山本。世界最高峰の右腕がいよいよ本領発揮となりそうだ。