ドジャース大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、本拠地でのブレーブス戦に「2番DH」で先発出場。1点を追う延長10回1死二塁の第5打席で、エンゼルス時代の同僚右腕ライセル・イグレシアス投手から同点となる中前適時打を放った。

この日は3打数1安打1打点2四球に今季初の1試合2盗塁と足でも魅せたが、盗塁を成功させた際にユニフォームのお尻付近が破れるハプニングも発生。延長11回までもつれた試合は4−3でドジャースがサヨナラ勝ちした。

■実況も「ズボンに穴があいていますね」

打撃と快足でチームの勝利に貢献した大谷だったが、注目されたのはプレーだけではなかった。まず、最初に異変が起きたのは3回。この日1個目、今季6個目の盗塁を成功させたが、二塁にスライディングした影響でユニフォームの左尻付近に穴が開いた。

さらに8回、この2個目となる二盗を決めた大谷。スライディングして立ち上がると、その穴はさらに広がり、遠くからもはっきりと分かるほどになっていた。

ブレーブスの遊撃手オルランド・アルシアも穴に気付いたのか、塁上の大谷と笑い合うシーンも見られた。また、中継した放送局は「ズボンに穴があいていますね」と実況し、カメラもその部分をアップで映した。

試合は延長に突入し、大谷は10回の第5打席では新たなパンツに履き替えて登場。そして、見事に中前へ適時打を放った。

MLBは今季から新素材のユニフォームを採用しているが、素材が薄く「透けている」「破れやすい」という不満が噴出し、問題となっていた。

■コミッショナー「選手の声に耳を傾ける」

偶然の一致だが、大谷の“お尻が破れた”この日、不評を買っている今季のユニフォームについて、MLBとサプライヤーであるナイキ社は「選手、球団、用具管理者との協議を行い、来季に向けて改善する」と発表。MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは「選手とクラブからのフィードバックは我々にとって非常に重要。我々は選手の声に耳を傾け、彼らの懸念に対処している」と語った。

さらに同コミッショナーは「見栄えが良く、選手が最高のパフォーマンスを発揮できるユニフォームを提供するために今後もナイキと協力し、調整していく」と続けた。

大谷のユニフォームが破れたことで、問題点が改めて注目される結果となった。