卓球の「WTTコンテンダー 太原」は23日、女子シングルスの1回戦が行われ、世界ランキング9位の伊藤美誠(スターツ)はゾン・ジエン(シンガポール)と対戦。3−1で勝利し、2回戦進出を決めた。

■好調維持の23歳が初陣

「シンガポールスマッシュ」や「サウジスマッシュ」でベスト8入り。中国勢相手にも激闘を演じるなど好調を維持する伊藤が1回戦へ挑んだ。

第1ゲーム序盤は互いに点を取り合う立ち上がり。伊藤は4−4からの連続ポイントで優位に立ち、徐々にポイントを離す。最後は11−6で先手をとる。

第2ゲームも同じような展開でスタート。伊藤は相手の粘り強いラリーに苦戦を強いられつつも、サービスで変化を見せるなど状況打開を図る。8−7で相手がタイムアウトをとった後、試合は10−10の同点に。伊藤は回り込んでのフォアを要所で織り交ぜ、デュースの末に14−12で王手をかける。

第3ゲームは伊藤がゾン・ジエンに序盤ポイントを重ねられる展開。伊藤は鋭いレシーブを見せつつも、中盤以降押し込まれる。そのまま流れを変えることができず、5−11で初めてゲームを失う。

第4ゲームになると、伊藤のらしさ溢れるプレーが戻る。鋭いフォアなどで4連続ポイントを奪うと、そのリードを活かしつつ、相手のミドルを突く揺さぶりも見せる。最後はフォアスマッシュを沈め、11−6でものにし2回戦進出を順当に決めた。

なお、世界ランキング22位の木原美悠(木下グループ)は李皓晴(香港)相手に中盤逆転を許す展開だったが、最後はフルゲームを制し、3−2で2回戦進出。伊藤と木原は準々決勝まで勝ち進めば「サウジスマッシュ」に続いての再戦となる。