総合格闘技団体「RIZIN」の榊原信行CEOは24日、記者会見を行い7月28日に開催される「Yogibo presents 超RIZIN.3」の新たなカードとして「芦澤竜誠 vs. 皇治」を発表。

会見では芦澤が「大会を盛り上げたい」とベアナックル戦を要求。皇治と取っ組み合いの激しい“乱闘”を繰り広げ、両者退場になるという珍しいハプニングも巻き起こった。

■ベアナックル戦に決まったら「死んでまうんちゃいます?」

両者は、昨年4月1日に丸善インテックアリーナ大阪で行われた「RIZIN.41」で対戦。芦澤が2-1の判定勝ちを収め、この試合は1年ぶりの“因縁”のリマッチとなる。

芦澤はこの試合についてコメントを求められると、「この試合やる必要ないだろ!MMA再戦やる必要ないだろ!」「俺がやらねぇっつったら、やらねえんだよ」と猛抗議。「ベアナックルでやろうぜ」とベアナックルでの対戦を要求した。

その後、皇治と激しい口論の末、制止を振り切り素手での“乱闘騒ぎ”を起こし、両者とも一時退場となった。

芦澤竜誠に殴られ、左頬を腫らした皇治(C)RIZIN FF

皇治は落ち着いたのか、途中で会見に復帰。芦澤に殴られた左頬を指さし、「めっちゃキスマーク付けて来ましたやん、アイツ」と主張。「最高のエンターテイメントを魅せる」「本物のファイターは諦めないことですからね。グチャグチャになってもやりますよ」と意気込みを語った。

そして、「てか、俺ベアナックルほんま強いっすよ多分」と、芦澤の要求したベアナックル戦についても言及。殴られた左頬を再び指差し、「ナマズのコレ(パンチ)、ほんまキスマークかな?って思うくらい何ともなかったもん。だから俺、ベアナックルさせたら強いかもしれん。俺の“天職”を社長が持ってきたかもしれんすね」と語った。

さらに本当にベアナックルルールで対戦したら「(芦澤が)死んでまうんちゃいます?俺なんにも痛くなかったですよ。ほんで、バッティングありでしょ?俺めちゃくちゃ強いで?」と冗談も交えつつ「(彼にとって)あえて不利なルールで来たなと。ビビっとんちゃいますか?自信無いんちゃいます?」と挑発も忘れなかった。

榊原CEOはいきなり芦澤がベアナックル戦を要求したことについて、「よく分からないですね。まずは芦澤と落ち着いたところで話をしたい。皇治とも話して、落としどころを決めたい」としたが、皇治は「社長、僕言うても(前回)負けてるんでね、向こうがベアナックルがええならそれでもいいですよ」と主張。タジタジになった榊原CEOに「(芦澤は)MMAにビビっとんのやろなとは思いますけど、いいですよ素手でど突き合うのは。僕が有利だと思いますしね」と畳みかけた。

果たして、両者の再戦はMMAルールか、ベアナックルルールでの殴り合いとなるのか、今後の展開から目が離せない。