東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授は、3日に発生した台湾付近を震源とするマグニチュード7.7の地震について東日本大震災と同じメカニズムで発生したと話します。

東北大学災害科学国際研究所 今村文彦教授:
「この地域では以前からマグニチュード7前後の地震が毎年のように起きている過去を見てもかなり大きなものが起きた。フィリピン海プレートが台湾の大陸のプレートの下に沈み込んでいるところで発生した『逆断層型』の地震。これは東日本大震災で起きた地震と同じようなタイプで、プレートの境界で起きる大きな地震になる」

TBC

また、震源と陸地との距離や地震の規模などから今年1月の能登半島地震との共通点も多いと分析します。

東北大学災害科学国際研究所 今村文彦教授:
「能登半島地震と似ているところは多い。1つはマグニチュードが能登の場合は7.6。今回は7.7で規模が近い。また陸域の非常に近いところで起きたので、おそらく地震の一部は陸側で、またその残りの一部が海側だったと思う。この海側で発生した部分で津波が生じたと考えている」

東北大学災害科学国際研究所 今村文彦教授

今村教授は旅先や外出先でも地震や津波への備えが必要と呼びかけます。

東北大学災害科学国際研究所 今村文彦教授:
「沖縄地方で発生したということ、春休みだったのでかなり観光客の方が多かったと思う。訪問とか観光の時に、沿岸部でもし津波が来たらどこが安全かなとか、避難の看板等を確認することが安全と思う」