宮城県多賀城市の小学生がアニメを使った授業で選挙制度についての理解を深め熱い議論を交わしました。

アニメの音声:
「みなさんの大切な一票を私にぜひともお願いいたしまーす」

TBC

多賀城東小学校で行われた授業には6年生71人が参加しました。アニメの題材は、架空の村長選挙です。

キャンディ候補は、村の大企業「キャピキャピ会社」に高い税金を払ってもらい貧しい人たちに分配するという主張。

一方のデイト候補は、高い税金はかけず、代わりに収益で工場や遊園地を建ててもらうという主張です。

TBC

どちらに一票を投じるか児童たちは、熱い議論を交わしました。

児童たち:
「(貧しい人を)見捨てたら、なんかキャピキャピ会社なんで助けなかったんだと言われそうでもあるからね、遊園地作っても儲からなかったら意味ないし」

「もらうことが当たり前になったら、将来ずっと、あーありがとうって食べていたら、将来働けなくなる。将来キャピキャピ会社がもう無理だあとなったら、ちょうだいと言っても、もう無理」

TBC

その後、児童たちは、実際の選挙で使われる投票箱に一票を投じていきました。開票の結果は、30対40でデイト候補の勝利でした。

児童:
「どっちが当選するのかすごくドキドキしました」
「自分の一票で村の未来が変わったりすることがわかりました」

TBC

この授業は、多賀城市選挙管理委員会と青森県の弘前大学が協力し企画しました。ちなみにこの授業、去年、多賀城市内の別の小学校でも行われましたが、その際はキャンディ候補の勝利でした。政治や選挙への関心を深める良いきっかけになったのではないでしょうか。