宮城県が進める仙台医療圏の4病院再編構想を巡り、県立精神医療センターの患者などでつくる団体が、構想の白紙撤回を求める要望書を県に提出しました。
23日は団体のメンバー7人が県庁を訪れ、富谷市への精神医療センターの移転は患者への負担が大きく現実的ではないなどとして、県に対し構想の白紙撤回と名取市内での精神医療センターの建て替えを求めました。
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2.23みやぎユーザーズアクション実行委員会 山本潔共同代表:
「(センターの患者の)地域移行は名取でさえも難しい。それが富谷に移転した場合どこに地域移行していくのかさっぱりわからない」
県が主導する4病院再編構想は、仙台赤十字病院と県立がんセンターを統合して名取市に、東北労災病院と県立精神医療センターを併設して富谷市に移転し、名取市には医療センターの分院を置くものです。
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このうち、労災病院と精神医療センターについては、昨年度中を目指していた県との基本合意が今年度以降に持ち越されています。
2.23みやぎユーザーズアクション実行委員会 山本潔共同代表:
「(医療センターの移転は)百害あって一理なしというのが私たちの考え方。移転のための状況を整えるための継続審議ならやめていただきたい」
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県は「課題は残されているが、患者の不安を取り除くため分院を設置する案を提示している。要望を踏まえさらに丁寧な議論を進めたい」と再編構想への理解を求めました。