ロシアの隣国ジョージアで、外国からの資金提供を受ける団体を規制するいわゆる“スパイ法案”をめぐり、与野党の攻防が激化しています。野党側は大規模な抗議デモを行い、多数の拘束者が出ています。

この法案は、外国から20%以上の資金提供を受ける団体をスパイを意味する「外国の代理人」として登録することを義務付けるもので、ジョージアの議会で1日、3段階ある審議のうちの2番目にあたる「第2読会」を通過しました。

野党側は、ロシアで同様の法律が施行され、反体制派や独立系メディアを抑え込むために使われているとして強く反発していて、首都トビリシの議会周辺では連日、大規模な抗議デモが行われています。先月30日には、治安当局が催涙ガスや放水銃などを使用して排除に乗り出し、60人以上が拘束されたということです。

今月中旬にも法案の最終段階の審議が行われる見通しで、混乱がさらに拡大するおそれもあります。