日本気象協会は「2024年のゴールデンウィークの高速道路への気象影響予測」を発表しました。期間の前半(4月25日(木)〜30日(火))を中心に雨による運転への影響が広い範囲で予想されるため、車を運転する際は、安全運転を心がけてください。

ゴールデンウィーク期間中の高速道路への気象影響予測

日本気象協会は、2024年のゴールデンウィークの天候による高速道路への気象影響予測を発表しました。期間(4月25日(木)から5月6日(月))を通して、各地、交通機関に影響が出るほどの荒れた天気となる可能性は低いですが、期間の前半(4月25日(木)〜30日(火))を中心に、広い範囲で、雨や風による運転への影響が予想されています。期間を通して、全国的に大気の状態が不安定となるため、天気の急変に注意し、雨が降る日は特に安全運転を心がけてください。

25日(木)は、低気圧の影響により、北海道太平洋側や東北地方で雨が降る見込みです。また、東北地方では、高速道路を運転する際、雨や風による視界不良に注意してください。

26日(金)〜27日(土)にかけて、本州の南に前線がのび、前線上を低気圧が進む影響で、関東地方から九州地方の広い範囲で天気が崩れ、太平洋側を中心に雨による道路への影響が予想されます。雨の日は晴天の時よりも道路が滑りやすくなることにより、交通事故が発生しやすいと言われています。特にスピードの出る高速道路は、雨でスリップしてしまうと大事故につながるおそれがあるため、細心の注意を払ってください。

また、関東地方から九州地方は 5月1日(水)も低気圧の影響で広く雨が降る見込みです。
影響が予想される日にその地方へのお出かけ予定があり、高速道路を運転する予定のある方は、安全運転を心がけ、最新の気象情報や道路状況を確認するようにしてください。

雨の日に高速道路を運転する際の注意点

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<スピードを落として十分な車間距離を>
雨の日は路面が濡れているため、ブレーキが利きにくくなり、アクセルを踏んだ時やカーブする時、タイヤが滑りやすくなります。雨による速度制限がかかっているときにはスピードを落とし、前方の車との車間距離は十分に取るようにしましょう。

<昼間でもヘッドライトを点灯する>
雨が降っている日はフロントガラスに絶えず雨粒が落ちてくるため、視界不良になります。ワイパーを動かしていればある程度雨粒を取り除けますが、排水しきれないほどの大雨が降っているときは前方が見えにくくなりますし、大型車の跳ね上げる水しぶきに視界が奪われてしまうこともあります。
日差しが少ない分、周囲が暗く、見通しが悪くなるため、暗いと思ったら昼間でもヘッドライトを点灯させ、他の車に自車の存在をアピールしましょう。

<日ごろからのメンテナンスが大切>
高速道路を運転する前は、燃料は十分か、タイヤの空気圧は適当か、タイヤの溝の深さは十分かなど、点検をしておくことが大切です。ワイパーの拭きスジや拭きムラなどがある場合は、ワイパーを交換し、雨の日の運転に備えるようにしましょう。

ハイドロプレーニング現象に注意

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ハイドロプレーニング現象とは、雨で濡れた路面を高速で走行する際に、タイヤと路面の間に水の膜ができることによってタイヤが水に浮きあがり、ブレーキやハンドルなどがきかなくなり、制御不能な状態になってしまうことを指します。
特に、雨の日の高速道路の運転は、ハイドロプレーニング現象が起こりやすい傾向にあるため、注意が必要です。