昨年の全豪OP決勝でのナダルとメドベージェフ
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男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は18日、シングルス準々決勝が行われ、第3シードのD・メドベージェフが世界ランク101位のY・ハンフマン(ドイツ)を6-2, 6-2のストレートで破り、大会初のベスト4進出を果たした。試合後の会見では同日に全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)の欠場と長期の休養に入ること、そして2024年シーズンで現役引退の意向を示したR・ナダル(スペイン)についてコメントしている。

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27歳で世界ランク3位のメドベージェフは2月のABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)、カタール・エクソンモービル・オープン(カタール/ドーハ、 ハード、ATP250)、ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、ATP500)と3週連続でツアーを制覇。3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)では準優勝となったものの、続くマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)では大会初優勝を飾り今季4勝目を挙げた。

クレーコートシーズンでは先月のロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)で8強入り。前週のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)では大会初の16強入りを決めている。

今大会では初戦となった2回戦で世界ランク43位のE・ルースブオリ(フィンランド)、3回戦で第31シードのB・ミラリェス(スペイン)、4回戦で第19シードのA・ズベレフ(ドイツ)を下し8強入りした。

この試合、メドベージェフはファーストサービスが入ったとき74パーセントの確率でポイントを獲得。2度のブレークを許すもリターンゲームでは6度のブレークに成功し、1時間20分で勝利した。

大会の公式サイトはメドベージェフのコメントを紹介。全仏オープン欠場と2024年シーズンで現役引退の意向を示したナダルについて言及している。

「ナダルの全仏オープン欠場はテニス界にとって悪いニュース。誰かが負傷により大会を断念しなければならないのは決して喜ばしいことではない。でも、同時に今後、彼が復帰することがわかったので、まだ彼の姿を見ることができることに安心している」

「今回の全仏オープンには彼がいないので今までよりオープンになることは間違いないだろうね。パリでの彼の記録は信じられないようなもので、テニスの歴史上最も驚異的なものだよ。N・ジョコビッチ(セルビア)も全豪オープンで同じようなことをやっているけど、14度の優勝というのは現実離れした数字だね」

なお、勝利したメドベージェフは準決勝で第5シードのS・チチパス(ギリシャ)と対戦する。チチパスは準々決勝で第15シードのB・チョリッチ(クロアチア)をストレートで下しての勝ち上がり。