決勝進出を決めたメドベージェフ
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男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は20日、シングルス準決勝が行われ、第3シードのD・メドベージェフが第5シードのS・チチパス(ギリシャ)を7-5, 7-5のストレートで破り、大会初の決勝進出を果たした。

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27歳のメドベージェフは2月のABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)、カタール・エクソンモービル・オープン(カタール/ドーハ、 ハード、ATP250)、ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、ATP500)と3週連続でツアーを制覇。3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)では準優勝となったものの、続くマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)では大会初優勝を飾り今季4勝目を挙げた。

クレーコートシーズンでは先月のロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)で8強入り。前週のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)では大会初の16強入りを決めている。

今大会では初戦となる2回戦で世界ランク43位のE・ルースブオリ(フィンランド)、3回戦で第31シードのB・ミラリェス(スペイン)、4回戦で第19シードのA・ズベレフ(ドイツ)、準々決勝で世界ランク101位のY・ハンフマン(ドイツ)を下し4強入りした。

この日の第1セット、メドベージェフは第1ゲームでいきなりブレークに成功するも第8ゲームでブレークバックを許す。この時点で雨天により試合は一時中断。約2時間40分の中断を経て再開されると第9ゲームをチチパスがサービスキープ。しかし、この時点で再び雨脚が強くなり試合が中断となる。

今回は約1時間40分の中断を経て再開されるとチチパスのサービスゲームとなった第11ゲーム、0-40から追いついたメドベージェフが1度のブレークポイントを握る。最後はチチパスがダブルフォルトを犯しブレークに成功。2度の中断を経てメドベージェフが先行する。

続く第2セット、第1ゲームでメドベージェフがブレークポイントを握ると最後はパッシングショットを決めてブレークに成功。その後、チチパスの反撃を受け第6ゲームでブレークバックを許すも第11ゲームで2度目のブレークに成功。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第12ゲームでは1度目のマッチポイントをものにし、決勝進出を決めた。

勝利したメドベージェフは決勝で第7シードのH・ルーネ(デンマーク)と対戦する。ルーネは準決勝で第4シードのC・ルード(ノルウェー)を6-7 (2-7), 6-4, 6-2の逆転で下しての勝ち上がり。