現地30日、スペイン/マドリードで開催されているムチュア・マドリード・オープンで男子シングルス4回戦が行われ、イジー・レヘチカ(チェコ)がラファエル・ナダル(スペイン)を7-5,6-4のストレートで破り、ナダルの感傷的で、感動的、そしておそらく最後の同大会出場に終止符を打った。

ATPによるとレヘチカは「このような素晴らしいレジェンドとコートを共にすることができるなんて信じられないよ。夢が叶ったんだ。こうなると良いなといつも思っていたんだ。このような大きなことを成し遂げることができて嬉しい。ラファの幸運を祈っているよ。彼の応援に来たこの大勢の観客の前で白星をあげるのは、少し複雑だね。エネルギーがすごかったよ」と話した。

両選手のプレイは対照的だった。ナダルが重いループトップスピンでレヘチカをベースラインの奥に留まらせようとする一方、レヘチカはチャンスがあると逃さずに前に出て、両サイドに力強いフラットショットを打った。また、レヘチカは得意なネット際でのドロップボレーやハーフボレーで何度もポイントを獲得した。

22歳のレヘチカは、今季2週目のアデレード国際で初タイトルを獲得。現地2日に行われるキャリア2度目のATPマスターズ1000準々決勝では、世界ランク4位のダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦する。

ナダルは同大会60勝目、そしてキャリア100度目のATPマスターズ1000準々決勝進出を狙っていた。ナダルがトップ20圏外の選手から黒星を喫するのは、2016年のリオ・オープンでパブロ・クエバス(ウルグアイ)に敗れて以降初だ。

(コメント引用元:https://www.atptour.com/en/news/nadal-lehecka-madrid-2024-tuesday)