JR北海道は28日、鉄道旅客運賃の上限変更認可を、国土交通省に申請した。

 運賃の改定率は、普通旅客運賃が平均6.6パーセント、定期旅客運賃が平均18.9パーセント、旅客運輸収入全体では7.6パーセント。初乗り運賃は大人210円(現行200円)、札幌〜小樽間は800円(現行750円)などとなる。千歳線南千歳〜新千歳空港間の加算運賃は据え置くほか、21日に改定を発表している「グランクラス(A)料金」を除く特急料金、座席指定料金、グリーン料金などは、改定の対象外となる。

 同社は、運賃改定の申請理由について、人口減少や新たな行動様式の定着による鉄道運輸収入の減少、鉄道維持に要する費用の増加、労働力の確保といった課題があると説明。同社を取り巻く経営環境をふまえると、従来の運賃・料金水準では、輸送サービスを維持し、改善していくことは難しい状況だとしている。

 運賃改定の実施は、2025年4月1日を予定。同日以降に発売するきっぷが対象となる。