エミテラス所沢 鳥瞰イメージ(画像:西武HD)

埼玉県所沢市の所沢駅西口に、新たな商業施設「エミテラス所沢」が開業する。入居するテナントも全142店舗のうち139店舗が決まり、開業時期は「2024年9月」と定められた。

これまで「所沢駅西口開発計画」として進められてきたプロジェクト。事業費約295億円。商業フロア4層に142店舗の多様なテナントを集積し、約1,700台の駐車場を設置する。

入居するテナントではファンション・雑貨の「ユニクロ」や全12シアター・1872席のシネコン「T・ジョイ エミテラス所沢」などが注目を集める。その他にも飲食店やファッション、日用品など、埼玉初出店22店舗、所沢市内初出店91店舗とこれまでのエリアではなかなか出会えなかったお店が集う。

所沢車両工場のレガシーを設置

エミテラス所沢の敷地は、かつての「西武鉄道所沢車両工場」だ。2000年までは鉄道車両の製造や修繕が行われていた場所であり、工場と鉄道本線の往来のため「引き込み線」が使われていた。

エミテラス所沢開業にあたり、同工場のレガシーとして当時の引き込み線があった場所の一部にレールを設置。新たなシンボルとし、事績を伝える。

またかつて乗務員の養成・教育に使用された「2000系」運転用シミュレータの一部も館内に設置する。シミュレータとしての機能を省いたカットボディとする予定だが、具体的な展示方法については検討を進めている段階だ。西武鉄道によれば、「そのほかのレガシー設置も検討中」とのこと。

2000系運転用シミュレータイメージ(画像:西武HD)