ケガからの完全復活を目指している男子テニス元世界ランク4位の錦織圭(現351位/34歳)が、出場を予定していた「全米男子クレーコート選手権」(4月1日〜7日/アメリカ・ヒューストン/クレーコート/ATP250)を欠場することとなった。

 昨年7月から左ヒザの故障でツアーを離れていた錦織は、現在開催中の「マイアミ・オープン」(3月20日〜31日/アメリカ・マイアミ/ハードコート)で約8カ月ぶりにカムバック。復帰戦となった現地21日の1回戦ではセバスチャン・オフナー(オーストリア/40位)に3-6、4-6で敗れたものの、代名詞のバックハンド・ダウンザラインのウィナーや巧みなドロップショットなど随所に錦織らしい多彩なプレーを披露し、会場のファンを大いに沸かせてくれた。

 試合後には「今日のプレーには十分満足している。これからまた数大会でプレーできるのを楽しみにしている」と手応えを口にした上で、「クレー(コート)でも何試合か良いプレーができることを願っている」と話していた錦織。

 そのうちの1つがプロテクトランキング(負傷離脱前のランキングでエントリーできる救済措置)48位で参戦予定だった全米クレーコート選手権だったわけだが、現地30日に発表された本戦ドローには錦織の名前は掲載されていなかったのだ。
  実は錦織の全米クレーコート選手権欠場は、各大会のエントリー情報をX(旧ツイッター)にて更新している「Entry List Updates」(@EntryLists)が事前に伝えていたが、今回大会側が発表した本戦ドローにも名前がなかったことで正式に出場辞退が決定した形だ。ただし現状ではその理由について大会側からのアナウンスや錦織本人からの発信はない。

 先述のマイアミ・オープン敗退後のインタビューで錦織は「身体のことを考えるとこれからはスケジュールを賢く組む必要がある」とも語っていたため、今回のヒューストン欠場はフィジカル面を考慮した上での判断なのかもしれない。むしろそう信じたいところだ。とにかくケガの再発ではないことを願うばかりである。

 なお現時点で次に錦織のプレーが見られるのは、本戦ワイルドカード(主催者推薦)を獲得しているATP500シリーズの「バルセロナ・オープン」(4月15日〜21日/スペイン・バルセロナ/クレー)となる見込み。その翌週のマスターズ1000大会「マドリード・オープン」(4月24日〜5月5日/スペイン・マドリード/クレー)にも出場する意欲を見せている。

文●中村光佑

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