今週末にはF1第4戦の日本グランプリが鈴鹿サーキットで開催される。1987年からの長い同グランプリの歴史において、初めての春開催ということでも、大いに注目されている。

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 日本のファンの多くが関心を寄せるのは、やはりキャリア3度目の母国レースを迎えるビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅だろう。今季は開幕戦バーレーンGPから予選では好パフォーマンスを発揮し、第2戦サウジアラビアGPからは連続してQ3進出、そして第3戦オーストラリアでは決勝でも8番手からスタートして入賞圏内を守り続け、最終的には7位フィニッシュとなった。
  今季初ポイント獲得と結果も出したことで、各国メディアからは非常に高い評価を下されている日本人ドライバーに対しては、OBたちも賛辞を惜しまない。1996年にウィリアムズで親子二代での年間王者を決めたデイモン・ヒルもそのひとりであり、この英国人は以下のように角田を評している(F1専門サイト『F1 OVERSTEER』より)。

「ユウキは非常に上手いドライビングを見せている。ダニエル(・リカルド)が彼を打ち負かすべきだという前提から、ユウキが示した働きを軽視するのは少しばかり不公平だろう。彼は飛躍を遂げている」

 F1公式サイト『F1.com』も角田には注目しており、「日本GPに向けて我々が楽しみにしている5つのストーリー」と題した企画記事で、フェラーリ、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ウィリアムズ、ドライバー市場とともに、この23歳のパフォーマンスを週末の最大の注目点のひとつに選定した。

「この日本人ドライバーは昨季、鈴鹿でのレースでは母国のファンの前でQ3に進出した(9番手)が、当時のアルファタウリ(RBの前身チーム)はトップ10入りするだけのパフォーマンスを欠いたことで、ポイント圏外(12位)でフィニッシュした。今季、RBはポイント圏内に近い位置におり、角田はメルボルンで印象的な8番グリッドを獲得し、アロンソがペナルティーを受けた後、7位まで最終順位を上げた」

 このように振り返った同メディアは、「角田が2025年のレッドブル昇格の可能性を模索するには、ここまでのようなフォームを維持する必要があるが、2戦連続のQ3進出の後、彼は自身のマシンから最大限のパフォーマンスを引き出せる兆しを示している。この走りを継続できれば、彼は今週末、多くの観客を幸せな気分で送り返すことができるだろう」と期待を寄せている。

構成●THE DIGEST編集部

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