日本人スラッガーの歴史を塗り替えた裏で、驚愕のスタッツが注目を浴びている。

 現地4月21日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)がニューヨーク・メッツ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、第2打席に今シーズン第5号となる2ランを放つなど、3打数2安打2打点の活躍で10対0の完勝に貢献。この一発でメジャー通算176号に到達し、松井秀喜氏と並んでいた日本人最多本塁打を更新。歴代単独トップに立った。

 歴史的瞬間は3回1死一塁で訪れた。相手右腕のスライダーを完璧に捉えた打球は、打った瞬間にスタンドインを確信。MLB公式サイト『MLB.com』によると、打球速度110マイル(約177キロ)、飛距離423フィート(約128.9メートル)を計測した特大弾に右翼手は一歩も動かず。8試合ぶりの快音に、本拠地ドジャー・スタジアムは大熱狂した。

 38打席ぶりにホームランが出て気分を良くしたのか、大谷は5回無死一、二塁の場面で3度目の打席に入ると、内角にきたシンカーを強振。投手強襲の内野安打を放ち、3試合ぶりのマルチ安打をマークし、無死満塁と好機を広げる。するとドジャースは、この回だけで大量8得点を奪う猛攻で完全に相手の息の根を止めた。
  大谷はこれで7試合連続安打で打率.368に上昇。メジャー全体でトップに浮上した。さらに35安打、11二塁打も同首位をキープしており、スーパースターの打棒は破竹の勢いを見せている。

 至極当然、背番号17の好調ぶりは米メディアを賑わせている。なかでも、米データ分析会社『Codify Baseball』は公式X(旧ツイッター)にて、大谷のバットがうなぎ登りだと注視。「ショウヘイ・オオタニの打率.368。これはMLB全体をリードしている」と熱い視線を注いでいる。

 さらに同メディアは、続けて驚きのスタッツを紹介している。ドジャースの打者が今シーズン最も強打したボール(打球速度)をランキングで列挙すると、なんとベスト10のうち9人に大谷が名を連ねる異例の数字を報告した。

 ランキング1位は「115.8マイル(約186.3キロ)」で、これは本拠地でのセントルイス・カーディナルス戦(現地3月31日)の6回、第3打席にエンタイトルツーベースを放った時にマークしたもの。さらに計測が始まった2015年以来、この数値はドジャース史上最速の安打だということが補足されている。ちなみに、メモリアル弾となった5号2ラン(110マイル)は10位にランクされている。

 この桁外れのランキングに米ファンからは「あり得ない」「常軌を逸している」「アンビリバボー」「彼は出場停止にすべきだ」などと、驚嘆する声が同メディアのコメント欄に寄せられ、大きな関心事となっている。

 チャンスメイクだけでなく、一発でチームの士気を大いに盛り上げた大谷。偉才のバットは、ますます勢いを増している。
 
構成●THE DIGEST編集部

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