現地時間4月29日(日本時間30日)、ロサンゼルス・レイカーズはデンバー・ナゲッツとのウエスタン・カンファレンス・プレーオフ1回戦第5戦に106−108で敗北。シリーズ成績1勝4敗となりファーストラウンド敗退が決定、これによりレイカーズの2023−24シーズンが正式に幕を閉じた。

 この試合、八村塁は34分10秒のプレータイムで15得点(フィールドゴール6/15、3ポイント2/5、フリースロー1/2)、5リバウンド、1アシストをマーク。今シリーズ初の2桁得点を記録するもシュート精度が今ひとつだった上、ディフェンス面でもミスが目立ち、出場時間あたりの+/−はチームワーストの−8を計上してしまった。

 今季の八村はレギュラーシーズン序盤こそ出番が少なく低調だったものの、スターターに定着したラスト32戦は平均15.9点、5.1リバウンド、1.3アシスト、フィールドゴール成功率57.6%、3ポイント成功率44.4%と覚醒。勢いそのままにプレーオフでの爆発が期待されたが、王者ナゲッツ相手にシリーズ平均7.8点、3.8リバウンド、0.8アシスト、フィールドゴール成功率39.5%、3ポイント成功率35.7%と、期待外れな結果に終わった。

 レイカーズとしても、2年続けてポストシーズンでナゲッツに完敗。レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ディアンジェロ・ラッセル、オースティン・リーブス、そして八村と、昨季のコアメンバーを残してのこの結果だけに、チームとしての限界が見えたようにも感じられるが、“日本の至宝”はこのままのロスターで来季も戦い、完成度を高めていけば、必ずリーグ制覇を成し遂げられると第5戦後に語った。
 「僕たちは優勝できるよ。ただ、(現在のチームを)構築し続けなければならない。どのチャンピオンチームも、何年も何年もかけて積み上げてきている。僕たちもそうしなければならないんだ。

 (レギュラーシーズンの)最後の30試合、僕たちは素晴らしい展開でリーグのほとんどのチームに勝った。正しい方向に進んでいると感じているよ」

 八村が話した通り、近年の優勝チームは昨季がナゲッツ、2022年がゴールデンステイト・ウォリアーズ、2021年はミルウォーキー・バックスと、コアメンバーを何年もかけて成熟させてチャンピオンシップを勝ち取ってきた。そして今季後半、レイカーズが快進撃を見せたのも疑いようのない事実だ。

 とはいえ、ナゲッツには完全に力負けしただけに、現有戦力で本当に優勝できるかは難しいところ。はたしてもう1年同じコアメンバーで戦うのか、それともチームを作り直すのか。オフシーズンもレイカーズから目が離せそうにない。

構成●ダンクシュート編集部

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