韓国女子代表チームも唖然とするしかなかった。

 現地6月29日、中国で行なわれている女子バスケットボール「U-18女子アジアカップ」は準決勝の2試合を開催。第1試合で日本はオーストラリアに惜しくも63―68で敗れて決勝進出はならず。そして第2試合では中国と韓国が対峙し、前者が79―61で快勝を飾った。
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 中国でふたたび異彩を放ったのが、1次ラウンドの日本戦で大会新となる44得点を挙げたチャン・ツーユウだ。223cmと規格外のサイズを誇る17歳は今大会が国際大会デビュー。この日の韓国戦では21分35秒の出場にとどまったが、それでも34得点、16リバウンド、5アシストと奮迅の働きで勝利に貢献した。

 驚きを隠せないのが、その圧倒的な存在感を目の当たりにした韓国のメディアだ。ニュースサイト『OSEN』は「人間万里の長城はデカすぎた!」と銘打って特集記事を掲載。「チャン・ツーユウはほとんどジャンプすることなくその場からシュートを放ち、リバウンドも同様だった。韓国の選手たちはただ見守るしかなかった」と説明し、「彼女は第2クォーターが終わった時点で24得点。これは韓国が奪った得点数と同じだ。韓国は24―45と大差をつけられてしまった」と続ける。
  さらに、「ゲーム後半は中国がチャン・ツーユウを温存したため、得点力が落ちた相手に韓国は互角以上の内容をみせたが、点差は縮まらなかった」と伝え、「まさに試合はチャン・ツーユウの独壇場だった。韓国の監督は当然対策を練ってはいたのだろうが、彼女のパワーに対して戦術など無意味である。誰もが驚くばかりだった」と論じている。

 現地30日の大会最終日は3位決定戦と決勝が実施される。3位決定戦は日本vs韓国戦で、決勝はオーストラリアvs中国戦だ。『OSEN』は「チャン・ツーユウを除いた平均身長だと、オーストラリが中国を大きく上回っている。オーストラリアが万里の長城を超えられるのかに注目したい」と記した。

 なお今大会のベスト4である日本、中国、韓国、オーストラリアの4チームは、来年開催される「U-19女子ワールドカップ」の出場権を獲得している。

構成●THE DIGEST編集部

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