■「私たちの平凡な人生は素晴らしいと思わせてくれた」と視聴者絶賛

2023年1〜3月放送ドラマを対象に開催した第115回ザテレビジョン・ドラマアカデミー賞の受賞者を発表中。最優秀作品賞は安藤サクラ主演・バカリズム脚本の「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系)が受賞。「死んで人生をやり直すというコント的発想でここまで展開するとは」「私たちの平凡な人生は素晴らしいと思わせてくれた」と絶賛された。

受賞インタビューでは小田玲奈プロデューサーが、「作品賞というのは、ドラマに関わった全員が受賞したということ。うれしいです」と喜びを語った。

過去に最優秀作品賞に輝いた「家売るオンナ」(2016年、第90回)、今田美桜が主演女優賞を受賞した「悪女(わる) 〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜」(2022年、第112回)などを手掛けている小田プロデューサーだが、「バカリズムさんという日常の会話劇を描く天才と安藤サクラさんをそろえられた時点で、面白いものになる勝算はありました」と振り返る。

その言葉通り、「5周の人生を演じ分けた」安藤は主演女優賞、「転生というモチーフを全10話で展開し、伏線回収も完璧」と記者や審査員をうならせたバカリズムは脚本賞を受賞している。小田プロデューサーも今作を通して「お二人のセオリーにはまらない創造性には改めて驚かされましたね。私の固定観念も覆され、ここからドラマP人生の“2周目”が始まりそうです」と大きな刺激を受けたことを明かした。

■「ブラッシュアップライフ」は5冠を達成

「ブラッシュアップライフ」からはさらに、安藤演じる”あーちん”こと近藤麻美の友人“なっち”こと門倉夏希を演じた夏帆が助演女優賞を受賞。前クール「silent」(2022年フジテレビ系)でも助演女優賞をしており、2期連続の受賞となった。また、演出を手掛けた水野格監督、狩山俊輔監督、松田健斗監督が監督賞を受賞。「ブラッシュアップライフ」は合わせて5部門制覇となった。