堀田茜主演ドラマ「私と夫と夫の彼氏」(毎週水曜深夜3:20、テレビ東京※Paraviでも配信)の第3話が6月14日に放送された。夫・悠生(古川雄輝)が周平(本田響矢)と別れて美咲(堀田)を選び、夫婦として歩みだすも、不穏な展開が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)

■「私と夫と夫の彼氏」とは

原作は、コアミックスの人気コミックで、SNSでも話題沸騰中の綾野綾乃による同名作。夫婦間の現状をテーマに、セックスレス×不倫×BL要素を融合し、既存の概念にとらわれない夫婦の形や、人を愛することを掘り下げて描いている。

古川演じる夫の不倫相手が妻の元教え子で、しかもその彼は、かつての先生のことも、先生の夫のこともどちらも愛している。夫婦は元の形に戻ることができるのか、それとも別れるのか。“妻×夫×夫の彼氏”といういびつな三角関係が織りなすヒューマンラブストーリーが満を持して実写化された。

地上波放送のほか、全10話がParaviにて配信中。

■家を飛び出した美咲「やっぱり、真樹がいってたこと正しかったのかも」

夫・悠生が元教え子の周平と交際していることを知った美咲は、キャリーケースに荷物を詰め、家を飛び出して友人・真樹(岡本玲)の元へ。真樹の家を訪ねると、玄関から顔をのぞかせたのは真樹のルームシェアメンバー・大地(永田崇人)だった。見知らぬ男性が出てきたことに驚きつつも、大地の背後から真樹の姿が見えるとほっとした表情を見せる美咲。

大きなキャリーケースを持って訪ねてきた美咲に“何かあった”ことを感じつつ、真樹は美咲を快く自宅に迎える。こたつやふすまなど、どこか懐かしい空間に思わず笑みがこぼれる美咲。真樹が入れてくれたホットドリンクを飲み、ほっと一息ついた美咲は「やっぱり、真樹がいってたこと正しかったのかも」と口を開く。

これに対し、真樹は「どの発言?私いつも正しいから」と笑みを浮かべながらおどけてみせる。続けて、「ごめん、悠生さんのこと?」と切り出す真樹。美咲が打ち明けようとすると、突然大地が現れる。「すみません…お風呂、入らせていただきますね」とヘラヘラ笑う大地の姿に、思わず笑みがこぼれる真樹と美咲。

和やかな雰囲気のまま、改めて美咲が真樹に悩みを打ち明けようとするが、お風呂場から聞こえてくる大地の歌声に思わず笑ってしまう2人。悩みを打ち明けようとしていた美咲だったが、大地と真樹の雰囲気に感化されてか、もう一度悠生と話し合うことを思い直す。そんな美咲に対し「そんな簡単に戻れるようなことで家出してきたの?」と身を案じる真樹。

これに対し美咲は「わからない…でも、真樹に話すと事実になっちゃいそうで」と不安な気持ちをこぼし「もう一度、悠生と話し合ってみる」と決意を明らかにする。そんな美咲を心配しつつ、真樹は「来てくれてうれしかった」と笑顔で送り出すのだった。


■激しく互いに求め合う美咲と悠生

一方、自宅に戻った悠生は美咲のいない寝室にいた。

ゴミ箱に捨てられた夫婦の写真を拾い、物思いにふける悠生。「泣いたっていいじゃん。感情を素直に表現できる人はすてきだよ?」という美咲の言葉を思い出し、涙があふれる。すると、玄関からドアの開く音が。

涙をぬぐい、あわてて玄関へ向かう悠生。玄関には、帰宅した美咲の姿があった。リビングに入るやいなや、美咲は「なんで私と結婚したの?」と悠生に問いかける。続けて、「責めてるんじゃなくて、ちゃんと知りたいだけ。何か決めるにしてもちゃんと話し合ってからにしたいから…だから戻ってきた」と思いを打ち明ける。

「悠生は私のことどう思ってたの?結婚できれば誰でもよかった?」と思いのままに気持ちをぶつける美咲。これに対し、悠生は「そんなことないよ、美咲ちゃんだから結婚したんだよ」と首を横に振り、否定をする。さらに、重い口を開き、自分の思いを明かしていく。

これまで、自分の気持ちと感覚にズレがあったという悠生。美咲との結婚を機に、自分らしく生きられると思っていたが、奥に秘めていた“知らない自分”に気づいてしまい、周平との関係を築いてしまったのだという。

悠生の思いを聞いた美咲の口からは、「ごめんね」と何度も謝罪がこぼれる。これに対し、悠生が謝る理由をたずねると、「だって…私、それでも悠生が好き」「悠生がいいの」とあふれる悠生への思いに、笑みを見せる美咲。

美咲の言葉を受け止めた悠生の口からは「わかった」と一言。続けて、美咲への裏切りについて「今まで本当にごめん」と頭を下げる。「ちゃんとするから」とこぼした悠生は、そのまま周平に電話をかけ、一方的に「もう会うのはやめよう」と別れを告げる。

目の前で周平との関係を絶った悠生に、ほっとしつつも「本当にこれでいいの?」と確認する美咲。これに対し悠生は「今度こそ、俺の人生美咲ちゃんに捧げるよ…」と美咲を後ろから抱きしめる。この言葉に安心した美咲は笑顔を見せて「じゃあ…キスして」と悠生を求める。

自分に言い聞かせるように「愛してる」とこぼし、美咲に何度も深い口づけをする悠生。そんな悠生の頭の中では、周平とのキスシーンや「自分の思うように生きなよ」という周平の言葉がよぎっていたのだった。

■またもや夫婦に訪れた暗雲、悠生と周平がホテルへ…

翌朝、目が覚めた美咲は悠生が隣にいることに安堵(あんど)して身を寄せる。一緒に朝ごはんを作り、久しぶりの幸せな朝を迎えた2人だった。

そんな中、一方的に別れを告げられて落ち込んでいる周平。仕事中の悠生に電話をかけ「会いたい」と思いを伝えるが、悠生からは「ごめん」という謝罪の言葉ばかり。しまいには、仕事を理由に電話を切られてしまう。電話を切り、仕事に戻った悠生が携帯を確認すると、多数の不在着信が。

一方、帰宅した美咲の携帯には、見知らぬアカウントからメッセージが届く。メッセージを開くと、夫の悠生が周平と抱き合い、キスをする写真が。そのころ、別れを告げたはずの悠生が周平とホテルに向かう姿があった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部