櫻井翔主演のドラマ「新空港占拠」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系/Huluにて配信)の第9話が3月9日に放送。武蔵(櫻井)が家族にまつわる“うそ”に迫り、武装集団メンバー2人との関係が判明した。(以下、ネタバレを含みます)

■武蔵が姉・二葉が隠す家族の真実に迫る

本作は、2023年に放送された「大病院占拠」(日本テレビ系)の続編。神奈川県初の国際空港「かながわ新空港」を突如として獣の面をかぶった武装集団が占拠。神奈川県警捜査一課の武蔵三郎(櫻井)が再び巻き込まれる。与えられた期限はわずか1日。極限状態で繰り広げられるタイムリミット・バトル・サスペンスとなる。

武蔵の妻で心臓外科医の裕子を比嘉愛未、裕子に接触する謎の男・大河をジェシー(SixTONES)、事件の指揮官を務める神奈川県警刑事部捜査一課特殊班(SIS)管理官・和泉さくらをソニン、武蔵の姉で人質となっている神奈川県議会議員・二葉を奥貫薫が演じる。

第9話の始まりは、指揮本部に潜入していた獣の“犬”こと岩槻(白石聖)により装着したインカムに爆弾を仕掛けられた武蔵が、二葉が隠していた真実を聞き出すように迫られた。それは30年前の兄・健一失踪にまつわることだった。

■失踪した兄の行方について知った武蔵は呆然

1時間というタイムリミットの中で、武蔵らがたどり着いた真相。考察が盛り上がる本作で、どれだけ人の予測が当たっていただろうか。

失踪前、横浜市役所の土木課勤務だった健一は、幹線道路の建設を担当していた陸奥建設について調べていたという。その建設会社の社長は、政財界を裏で牛耳る人物で、今回の獣たちが追う“山猫”。そして、その建設を主導していたのが、陸奥が亡くなった後に2代目山猫を名乗った議員の北見(手塚とおる)だった。

北見は、道路建設にまつわる利権と“山猫”の正体を突き止め、告発すると言いに来た健一を撲殺。当時、北見の秘書をしていた二葉は、目の前で兄を殺されるも、まだ幼い弟=武蔵のために黙っているようにと脅迫されたのだった。

その真相に武蔵は呆然とした。兄が姿を消したとき、優しく抱きしめてくれた姉のうその衝撃は計り知れない。

■武蔵と獣の“龍”&“蛇”との関係が明らかに

しかし、衝撃はそれだけではなかった。当時、健一のことを探していた恋人を、二葉は武蔵家から遠ざけたのだと獣のリーダー“龍”こと駿河悠月(高橋メアリージュン)が語り始めた。

その恋人の女性は妊娠中で、のちに生まれた双子の娘が悠月と“蛇”こと紗季(宮本茉由)。なんと、2人は武蔵の姪だったのだ。

幼くしてある日突然、母がいなくなり、絶望の日々を過ごすことになった2人。戸籍を売られ、闇金業者から多額の借金を背負わされ、まともに生きることはできなかった。そこで新しい戸籍を手に入れることに。

悠月は企業経営のコンサルティング会社CEOでありつつ、その裏では犯罪コンサルタントをするようになった。病院占拠事件を起こしたリーダーの大和(菊池風磨)はそれでつながっていたのだ。

3年前に母の消息を突き止めることができ、そこから父=健一が“山猫”によって殺されたことを知り、今回の計画を企てたというわけだ。

SNSには「駿河姉妹つらすぎる」「駿河姉妹、過去を知る前と知ってからでは見方が変わるな…」「そんな繋がり考えもしなかった」など、驚きの声が上がった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部