INI、Shuta Sueyoshi、BE:FIRSTら総勢13組が出演した音楽フェス「STARLIGHT+ 2024」の3日間をダイジェストしたライブレポートが届いた。

■BE:FIRSTら総勢13組出演「STARLIGHT+ 2024」

同イベントは、 NTTドコモ・スタジオ&ライブが2023年9月に有明アリーナで開催した「STARLIGHT TOKYO 2023」を経て、「STARLIGHT」ブランドを拡張させた新たな都市型フェス。

今回、3月15日・16日・17日に「STARLIGHT+ 2024 Powered by NTT DOCOMO Studio & Live」が千葉・幕張メッセイベントホールにて開催。総勢13組のダンス&ボーカルグループが出演した同イベントは、映像配信サービス“Lemino”で国内独占生配信され、1週間のアーカイブ配信もしている。

■新体制で才能を魅せつけるOCTPATH、圧倒的“王者感”を背負うOWV

DAY1にはOCTPATH、OWV、PSYCHIC FEVER、INIが登場。

トップバッターで登場したのは、西島蓮汰を迎え8人の新体制となったOCTPATH。彼らの決意表明とも言うべき1曲目の「OCTAVE」でクールなパフォーマンスを魅せ会場の温度を上げ、多幸感あふれる「Showtime」や「Sweet」でポップに彩る。

「Run」ではサウンドを止め、海帆のボイスパーカッションがスタート。その声に合わせてメンバーがダンスをはじめ、ステージを力強く踏む音がBGMとなり“無音”ダンスで圧倒。さらに太田駿静と古瀬直輝のアカペラから始まるバラード「雨」で聴かせるなど、彼らの今持っている才能をこれでもかと見せつける最高のステージだった。

圧倒的な“王者感”を背負い登場したOWVは、余裕さえも感じさせる「SLEEPLESS TOWN」で大人でセクシーなパフォーマンスを魅せると、「UBAUBA」で客席を大きくあおり、一気にダンスホールへと変化させていく。

MCではテンポの良い掛け合いをみせたと思いきや、話している途中にマイクを離すも会話は聞こえ…。彼らの“口パクMC”で会場を爆笑させると、後半は「Gamer」や「BREMEN」などで圧倒的なパフォーマンスを魅せ、そのギャップで魅了していた。

■世界で活躍する実力派PSYCHIC FEVER、パワフルさも妖艶さも変幻自在INI

現在タイのチャートでも上位を記録するPSYCHIC FEVERは、海外のイベントに多く出演しアウェイをホームに変える実力を持つ。お揃いの衣装で登場し「Up and Down」でスタートすると、中盤ではグルーヴィで心地のいいサウンドにテクニカルなダンスで魅了する「Temperature」などでそのふり幅を魅せていく。

MCではクールに見えて、甘噛みしてしまう小波津志にほかのメンバーが総ツッコみするアットホームな空気感も。渡邉廉のビートボックスからスタートし、彼の周りにメンバーが集まり、「FIRE」の世界観に赤い光と共に飲み込まれて行く珠玉の空間を全員で楽しんだ。

この日のトリは、INI。彼らが登場すると楽曲が聞こえなくなるほどの歓声で包まれ、その勢いを感じることが出来る。鬼気迫るパフォーマンスで「LEGIT」「DROP」とたたみかけるも、MCではメンバーがそれぞれ髪色を変えた報告をするなどほっこり。

その後はメンバーが作詞を手掛けた「Ferris Wheel」「Dirty Shoes Swag」を届け、「INItialize」で美しい歌声で真っすぐに届けた後、ビートチェンジラップチームにバトンが渡ると一瞬にして空気を変えていく。

さらに「Busterz」では妖艶なラップの掛け合いのなかで、その闇を突き破り咲く花のような美しい歌声が響き渡り、会場を掌握し、彼らの楽曲の良さと深さを多くの人達に体感することが出来た力強いセットリストとパフォーマンスだった。


■バンド生演奏×ダンスのXY、多面性を魅せるDXTEEN、艶やかで力強いMAZZEL

DAY2にはXY、DXTEEN、MAZZEL、SUPER★DRAGON、Shuta Sueyoshiが登場。

YOSHIKIがプロデュースした13人組ボーイズ・バンドのXYは、繊細なピアノの音色に乗る美しい歌声が響き渡る「XY」からスタート。バンドの生演奏×ダンスだからこそ力強く、そこに感情が乗ったパフォーマンスで魅了していく。

「YG」ではアクロバットも含みながら激しさと美しさを両立させたダンスで目を惹きつけ、今後の可能性を感じることが出来るパワフルな新曲「STOOPID」も初披露。ラストの「Crazy Love」では厳かな空気感のなか、ダンス、ボーカル、バンドそれぞれの表現を爆発させていた。

ポップな「Unlimit」のイントロから登場したのは、爽やかなDXTEEN。HAPPYな空気感に包まれながら「Brand New Day」を披露。ただキュートなだけではなく、実力を感じるパフォーマンスで圧倒すると、メンバーたちがわちゃっと遊んでいるような「Stars」で会場を沸かせ、観客を笑顔にしていく。

「Dive」では、寺尾香信が歌い出すと磁石のようにメンバーがぎゅっと引き寄せられ集まってうれしそうに絡んでいく仲の良さも印象的だ。ラストはクールな「First Flight」で多面性を魅せ、会場を後にした。

「Fire」からスタートしたMAZZELはそれぞれの個性的な歌声がしっかりと伝ってくる。ビジョンには炎が映し出され、彼らの艶やかで力強い世界観で染まっていく。一転、「Holiday」ではメンバー全員で手をつなぎジャンプをしてハッピーな雰囲気に。“はしゃごうぜ”という歌詞の通り、会場を遊び場に変換させていく。

彼らの才能と、爆発し続けるマグマをリンクさせるようなビジョンをバックに「MISSION」を歌い上げると、ラストは真っ赤な光を浴びながら一列に並ぶ。後ろを向くと、ビジョンには“MAZZEL”と映し出され、そのクールすぎる演出で会場中をざわつかせた。

■圧倒的な力強さを持つSUPER★DRAGON、華やかなキャリアを持つShuta Sueyoshi

2025年、結成10周年を迎えるSUPER★DRAGONは、グループカラーの青を背負い、「New Rise」からスタート。“青で染める時代”との言葉通り、圧倒的な経験値と力強さで会場を彼らの色に染めていく。

個性的な自己紹介で盛り上げた後、スタイリッシュな「Don’t Let Me Down」、メロウでシティポップテイストの「Hey, girl」など音楽好きを唸らす選曲で魅了し、後半は彼らの真骨頂である攻撃的な「LRL-Left Right Left-」でガラッと空気を変え、銃を撃ち放つ振り付けが印象的な「Untouchable MAX」で最高潮に盛り上げる。最後は深々とお辞儀をし、次にバトンをつないだ。

この日のラストは華やかなキャリアと確かな実力を持つShuta Sueyoshi。ダンサーを従え登場し、キャッチーなヒット曲「SO-RE-NA」で盛り上げると、SNSで大ブームとなった「HACK」を披露。

お客さんを笑顔で躍らせ、楽しんだ後、「息苦しい時代だからこそ、自由に、もっと気楽に、自分が見つめている景色を、方角をもっと大事に歩んでほしいという想いで作った曲です」と語った「NEVERLAND」を投下。お客さんの心をグッと掴んだ後、遊び心あふれる新曲「Shampoo」も披露し、最高のラストを飾った。

■クールに登場したWATWING、カラフルなBUDDiiS

DAY3に登場したのは、WATWING、BUDDiiS、NOA、BE:FIRSTの4組。

ブラックを基調にした衣装でクールに登場したWATWING。攻撃的な「Firebird」で一気に盛り上げると、会場は白いペンライトで染まっていく。炎を彷彿とさせるビジョンをバックに力強く、鬼気迫るダンスで魅せていく「Runway(Remix)」に心を奪われる。

拡声器を手に持ち歌うメンバーの個性をリリックに落とし込んだ「WATW”ing”」でたたみかけ、セクシーな「BREAK OUT」や、クラップで客席と一体になった「WAIT A MINUTE!」、多幸感あふれる「Honey, You!」ではみんなが笑顔で客席を煽り、うれしそうにしている姿が印象的だった。

ステージが光に照らされた途端、鮮やかに染まったカラースーツで登場したBUDDiiSが登場。まるでおもちゃ箱のようにカラフルな「JUBiiLEE」でそれぞれの個性を爆発させ、「The One」のセリフのシーンではFUMINORIが「みんな俺のこと好きになって!」とキュートに言うとメンバーたちも大爆笑。

バラード「Lack」ではそれぞれの表現で切なく歌い上げ、SHOOTをMORRIEが後ろから抱きしめる振りでは客席から叫ぶような歓声が響き渡った。

■力強いダンスと軽やかな歌声NOA、誰もが心奪われるBE:FRIST

DJブースとバックダンサーを従え登場したNOA。迫力に満ちた「BURN」でスタートし、ダイナミックで力強いダンスで魅了すると、「Just Feel It(feat. Ayumu Imazu)」では群を抜いたダンスとともに軽やかな歌声を聴かせ、ラップもこなしていく。

けだるさがセクシーに映りながらも、品の良さを感じさせる佇まいはさすが。MCでは一体となった会場に驚きと喜びの表情を浮かべ、あふれるように「大好きだよ!」と気持ちを伝えていた。さらにこの日は新曲「YBOM(You've Been On my Mind)」も披露。さらに「Highway」で一気に盛り上げ、ステージを去った。

大トリとして登場したBE:FIRSTは、SHUNTOが「俺達を待ってたんだろう!?」と声をかけると大きな歓声が沸き、会場を彼らの世界観に染めていく。「Mainstream」からスタートし攻撃的なラップとメンバーそれぞれの個性があふれる歌声が絡み合い、自信に満ちたパフォーマンスはお客さんの心を奪っていく。

「Softly」ではRYUHEI、LEO、MANATO、JUNONがマイクスタンドを持ちしっとりと歌い上げる一幕も。LEOは「僕たちBE:FIRSTは皆さんが求めてくれるならいつまでも音楽をやっていきます!」と力強く話し、「Bye-Good-Bye」、「Boom Boom Back」で最高潮まで盛り上げ、幕を閉じた。

最後には2024年秋に「STARLIGHT TOKYO 2024」が有明アリーナで開催されることが発表された。

◆文=吉田可奈