山本望叶主演のドラマ「アイドル失格」(毎週土曜夜11:00-11:30、BS松竹東急/TVer・DMM TVにて配信)の第10話が3月16日に放送された第10話では、実々花(山本望叶)がファンと繋がりを持っていることが萌(川上千尋)にバレてしまう様子が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)

■「アイドル失格」とは

NMB48・安部若菜によるデビュー小説『アイドル失格』(KADOKAWA)を実写ドラマ化した本作。“アイドル×オタク”の禁断の恋を描いており、人気アイドルでセンターを務める主人公・小野寺実々花がある出来事をきっかけに、熱心なオタク・吉野ケイタと交流を重ねていく。

本作で実々花が所属するアイドルグループ「テトラ」のメンバーには、原作者の安部と同じNMB48のメンバー4人が抜擢。不動のセンター・小野寺実々花役にはNMB48の次世代ビジュアルエースと名高い山本望叶がドラマ初主演を果たす。そして実々花のライバル・一ノ瀬萌役を川上千尋が、ムードメーカーの空野あかり役を上西怜が、リーダーの川嶋サヤ役を泉綾乃がそれぞれ担当。また、実々花に“ガチ恋”するオタク・吉野ケイタ役は、舞台やドラマ、映画など多方面で活躍する俳優・小林亮太が演じる。

その他にも、ケイタの幼馴染・山田咲良役の美山加恋、ケイタのバイト先の店長・笹山健志役の本田博太郎、実々花と共演する人気イケメン俳優・立花廉役の内藤秀一郎に加え、塚本高史、カミヤサキ、池田努、みやなおこ、渋江譲二、青柳尊哉、大津尋葵、宮下修司、菊田万琴、しずる(KAZMA・村上純)、三浦マイルド、石橋遼大(四千頭身)といった豪華な顔ぶれが勢揃い。2023年12月にNMB48を卒業した渋谷凪咲も、ゲストキャストとして出演する。

■ケイタが好きな咲良は“アイドルとの恋愛”を辞めさせようとするのだが…

SNSで実々花(山本望叶)への批判が高まる中、必死に擁護のコメントを残すケイタ(小林亮太)。そのコメントを見た実々花は思わずケイタに電話を掛けてしまう。そしてお礼を言う実々花に対し、ケイタは「大丈夫だよ」「実々花は大丈夫」と言い聞かせるのだった。

その後、ケイタが電話で話す様子を影から見ていた幼馴染の咲良(美山加恋)は、ケイタに「あの子はアイドルで、ケイタが傷つくだけだって」「そんなの不毛じゃん」と諭す。

しかしケイタは「でも好きだから」「実々花は咲良が思ってるような子じゃない」と反発。「ケイタの代わりなんていくらでもいるよ」と咲良がさらに畳み掛けると、ケイタは「咲良に何が分かるの」と苛立ちを見せていた――。

■カラオケで“ファンとの繋がり”を萌に詰められる実々花…

一方、テトラの4人はカラオケに来ていた。何となく重苦しい空気の中、萌(川上千尋)が実々花に、「何か私たちに話すことない?」「あんた、男いるでしょ」と切り出す。

実は、テトラの公式SNSに“実々花がファンと外で会っている写真”がDMで送られてきたようで、萌はそのことをマネージャーから聞いたのだった…。萌は「本当大嫌い」と言って、実々花に対する不満を爆発させる。

萌は実々花が事務所に推されてセンターになったくせに“私なんか”という顔をしているところが以前から気に食わなかったが、実々花の“テトラへの想いは本物だ”と思ってやってきたそうだ。しかし今回の騒動が決定打となり、「ふざけんなよ、マジで」と怒りをあらわにする。

そんな萌に対し、サヤ(泉綾乃)は「萌のその一方的な“アイドルど正論”に私たちがどれだけ気遣ってきたかわかってるの?」と反論するも、「私は実々花のためにアイドルやってるわけじゃないんだって!」と萌の怒りは収まらない。

そんな中、実々花は「ごめんなさい」と謝ることしかできず、「私テトラ辞めます」と咄嗟に口にする。これに対し萌も「勝手にしたら?」とカラオケ店を後にするのだった…。

■ケイタに惹かれた理由を正直に話す実々花

実々花はマネージャーと今回の事態について事務所へ報告しに行き、2、3日休みをもらうことに。その間、テトラのメンバー・あかり(上西怜)が実々花に会いに来た。「あかりはアイドル好き?」と聞く実々花に対し、あかりは「アイドルよりもテトラが好きかな」と笑顔で答えた。

そして後日おこなわれたメンバーとの話し合いで、萌を含めたメンバーやマネージャーは「辞める必要はない」と伝えると、実々花はケイタと連絡を取るようになった経緯について話し始める。

当時、自分が小さい頃から憧れていたアイドル像と今の自分が違っていたため逃げたくなることが多く、そんな時にチェキ会でケイタに言われた「死なないでね」という言葉が気になり、バイト先に会いに行った…と。これを聞いたサヤは“逃げたくなるのは実々花だけじゃない”と諭し、萌は「申し訳ないと思うなら続けなよ、センターでしょ」と言い聞かせる。

その後、ケイタのもとにネギ(大津尋葵)から1本の電話が。それは「実々花、卒業するって」という衝撃の内容だった――。

次回予告では、咲良が“実々花とケイタの件をリークしたのは自分だ”と告白する様子が描かれる。また予告映像では、ケイタと会った実々花が涙を流すシーンが映し出されている。その涙の理由とは一体何なのか、第11話は3月23日(土)の夜11時から放送予定だ。

■これまでのあらすじ

アイドルグループ「テトラ」のセンターを務める高校2年生の実々花は、アイドルとしての毎日に漠然とした違和感と不安を抱えていた。一方、夢や目標もなくいつも周りに合わせて生きている冴えない大学生・ケイタは、ある日知人に誘われたアイドルのライブで「テトラ」と出会い、実々花にガチ恋してしまう。

その後、「テトラ」のチェキ会で実々花と初めて話すことになったケイタだが、どういうわけか彼女に「死なないでね」と告げる。その一言が胸に刺さり、ケイタの存在が気になった実々花は、ファンとアイドルの垣根を超え、ケイタのバイト先である熱帯魚ショップへと向かうのだった…。

ケイタとの距離を縮める中、実々花自身も自分の存在意義を見出したりと、その存在は実々花の中で確実に大きくなっていき、2人は水族館デートををするなど距離を縮めていく。

しかしそんなファンとの“繋がり”がメンバーのサヤにばれ、芸能活動を頑張りたい実々花はケイタとの関係を断ち切る。そんな中おこなわれたテトラの“ファン感謝祭”。エースである実々花が1位から3位に転落したにもかかわらず、次の曲のセンターに選ばれたことで、メンバーの間にギクシャクした空気が生まれ、実々花に対してテトラファンからも批判コメントが寄せられるのだった…。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

※しずる・KAZMAの「Z」は正式にはストローク付き表記