篠原涼子とバカリズムがW主演するドラマ「イップス」(毎週金曜夜9:00-9:58、フジテレビ系/FODにて配信)の第4話が5月3日に放送。現場に行けなくなってしまった森野(バカリズム)のために、ミコ(篠原)はビデオ通話をつなげ、事件を解決。回を重ねるごとに深まる森野とミコの絆が反響を呼んだ。(以下、ネタバレを含みます)

■「イップス」とは

同ドラマは、“書けなくなった”ミステリー作家・黒羽ミコと“解けなくなった”エリート刑事・森野徹の絶不調バディが絶妙会話術と掛け合いで事件を解決するミステリーコメディー。絶不調なバディがお互いを補い合い、小気味よい会話劇を繰り広げながらコミカルタッチに犯人を追い詰めていく。

また、ミコの運転手・坂浦猛役を渡辺大知、機動捜査隊・酒井純平役を味方良介、ミコのマネジャー・初田豊役を勝村政信、森野の刑事のバディ・樋口一之役を矢本悠馬、そして、ミコの弟で人権派弁護士として知られる黒羽慧役を染谷将太が務める。同ドラマの脚本を務めるのは「となりのナースエイド」(2024年、日本テレビ系)、「ドラゴン桜 第2シリーズ」(2021年、TBS系)など、近年話題のドラマ作品を多く手掛けるオークラが担当。

完全オリジナルストーリーとなる同ドラマは、「古畑任三郎」(1994年ほか、フジテレビ系)などをほうふつとさせる倒叙式の構成となっており、多彩な顔ぶれとなる犯人には毎話豪華ゲストが登場する予定だ。

■ミコは森野よりも先に事件現場へ到着

アレンジモンブランが人気のパティスリー「Ebahi」のオーナー・小泉春樹(宮尾俊太郎)が死体となって発見される。森野徹より先に現場に到着した黒羽ミコは、いつもの警察メンバーと“森野が現場に来るかどうか”を賭ける中、森野が現場に到着する。

捜査に乗り出していた捜査一課刑事・樋口一之によれば、春樹の死因は頭部を強打したことによる脳挫傷の可能性が高いという。

死亡推定時刻は前の日の夜9時から夜9時半の間。ちょうどそのころ、近隣で発生した火事が原因で停電が起きていたため、春樹は明かりを探していた際に、床に落ちていたクリームを踏んで滑ったものと推測された。

■ミコは森野のプライベートを知ろうとする

“書けなくなった”ミステリー作家・ミコは、“解けなくなった”エリート刑事・森野をモデルに小説を書くことを思い付く。小説のネタにするため、ミコは、森野に仕事と恋愛のどちらをとるのかという質問を投げ掛ける。

森野のプライベートを調査しようとするミコは、事件現場にいる時と同様に目を輝かせていたように思う。しかし、森野はミコから繰り出されるプライベートに踏み込んだ質問を「キモい」という理由でスルー。その後も「何でもいいから教えて」と子どものように言い続けるミコに、森野は辛辣(しんらつ)な言葉を返していた。

SNSでは、ミコと森野が繰り広げるテンポのいい会話に、「ただの会話が天才的な漫才なんだよな」「マジで好きなんだけどこのコンビ」「いつまでもやり合っててくれ(笑)」という声が上がっていた。

■現場に来られない森野ためにミコが奮闘

言いたいことを言い合うミコと森野は、互いの弱い部分を知っていた。だからこそ、互いを信頼し、気遣う。森野がイップスを発動する条件が「(犯人だって)疑っているんですか?」という言葉だと分かったミコは、今回の現場で、その言葉が出ないように必死に回避しようとする。

ミコの奮闘虚しく、春樹の恋人である「Ebahi」チーフパティシエの金町環奈(香椎由宇)から、森野は「疑っているんですか?」と言われてしまう。森野は、イップスを発動させ、現場から立ち去る。

このまま森野が現場に来られず、事件解決は難しいかと思われた。だが、ミコと森野は、斬新なアイデアで事件を解決することに。犯人である環奈を追い詰めるべく、ミコは携帯電話を取り出す。その画面には森野が映し出されていた。

ビデオ通話越しに森野が推理を披露するシーンに、「これは新しい(笑)」「画面越しならOKなんだ?」という声が上がる。一方、互いを支え合い事件を解決へと導くミコと森野の姿に、「2人だからできたこと(笑)」「2人で一つ」「本当にいいコンビ」と絶賛する視聴者が続出した。

◆文=ザテレビジョンドラマ部