宮藤官九郎が企画・監督・脚本を、池松壮亮が主演を務めるドラマ25「季節のない街」(毎週金曜夜0:42-1:13、テレ東系※初回の4月5日と最終回の6月7日は5分拡大/4月26日[金]は夜0:57-/ディズニープラスにて配信中)の第4話が4月26日(金)に放送される。

同作は、山本周五郎の同名小説をベースに、舞台となる“街”を12年前に起きた“ナニ”の災害を経て建てられた仮設住宅のある“街”へ置き換え、現代の物語として再構築。希望を失い、この“街”にやってきた主人公が“街”の住人たちの姿に希望を見つけ、人生を再生していく青春群像エンターテインメントとなっている。

■宮藤が20代の頃から切望していた企画を映像化

同作は、宮藤が20代のころから切望していた企画で、テレ東とディズニーの共同製作で実現した作品。原作小説は、1970年に黒澤明監督が「どですかでん」のタイトルで映画化したことでも知られており、映画は1972年の第44回アカデミー賞外国語映画賞(現・国際長編映画賞)にノミネートされた。

2023年8月にディズニープラスで先行配信が始まると、「笑って、泣いて、考えさせられた」「全キャラが愛おしい!」「苦しくなるけど、クスッと笑える。人生のような全10話」「宮藤官九郎の最高傑作」「今、見るべき作品」など、多数の称賛の声が寄せられた。

■群像劇を彩るキャストが多数集結

怪しげな男の指示で、街に住む人々の暮らしぶりを報告する仕事を請け負い、猫のトラと一緒に街に潜入する主人公・半助こと田中新助を演じるのは池松。そして、街の青年部を率いる、母親の愛情に飢えた承認欲求高めな“親思い”の次男坊・タツヤ役を仲野太賀が務める。

また、街の近所に住む酒屋の息子で、好きな女の子目当てで街に出入りしているオカベを演じるのは渡辺大知。さらに、オカベが恋する街で一番内気なかつ子役は三浦透子、タツヤの母・しのぶ役は坂井真紀、「どですかでん」と叫びながら“見えない電車”を毎日1人で運転する六ちゃん役は濱田岳、六ちゃんの母・くに子役は片桐はいり、六ちゃんのよき理解者であり街を見守るたんばさん役はベンガル。

そして、向かいあった仮設住宅に暮らす親友同士である2組の夫婦の、増田益夫を増子直純(怒髪天)、その妻・光代を高橋メアリージュン、河口初太郎を荒川良々、その妻・良江をMEGUMIが演じる。

ほか、皆川猿時、又吉直樹、前田敦子、塚地武雅、藤井隆、鶴見辰吾、岩松了などのキャストが集結し、“全員ワケあり&いわくつき”の個性豊かな住人として登場する。

■第4話では――

仮設住宅で向かい合わせに住む益夫(増子直純)と初太郎(荒川良々)。「兄ぃ」「初っつぁん」と呼び合い、毎晩飲み明かしてはそれぞれの妻・光代(高橋メアリージュン)、良江(MEGUMI)が待つ家に帰るのが日課。

ある夜、ひょんなことをきっかけに、なぜか二人はお互いの家とパートナーを取り違えてしまう。「W不倫?」と疑われるものの、当人たちは不思議と屈託もなく暮らしている。

さらに、かつて街に慰問に来ていた元アイドル・みさお(前田敦子)と、その夫・良太郎(塚地武雅)が育てる5人の子供にも大きな秘密があることが分かってくる。

――という物語が描かれる。

■「初っつぁんとはかれこれ12年になるな」

公式HPなどで公開されている予告動画は、「初っつぁんとは“ナニ”からの付き合いだからかれこれ12年になるな」という益夫の言葉からスタート。そんな益夫の言葉に初太郎は「おう」と答える。

さらに益夫が「“ナニ”が何かっつうのはまあ日本中が知ってるわけだけど、昔はアイドルが慰問に来たりして、賑やかだったよな、初っつぁん?」と話し、初太郎が「おう」と答える。

そして益夫のナレーションと共に、鬼が描かれた扉から出てくる光代や、アイドルとして街に来てパフォーマンスをするみさお、それを応援する良太郎、銭湯で益夫・初太郎とじゃれ合う半助の姿などが切り取られている。